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リフト(Lyft)とウーバー(Uber)徹底比較!日本で勝つのはどっち?

配車アプリサービスの2大業者と言えば、アメリカ西海岸発の『リフト(Lyft)』と『ウーバー(Uber)』でしょう。ウーバーは2014年に日本上陸を果たし、すでに日常生活に取り入れている方も少なくありません。

本稿では、ウーバーとリフトの共通点と差異点、海外進出のスタンスなどを徹底的に比較し、日本における両社の展開について考察してまいります!

提供サービスがほぼ同じ!スペック的には5分と5分

どちらも価格はタクシーの2分の1~3分の2(アメリカの場合)。夕方など配車が混み合う時間帯の料金は若干高くなるものの、それでも一般的なタクシーよりは割安な価格設定となっています。

また、いずれもスマホアプリで呼び出しますので、車がどの辺まで向かっているのか地図アプリで確認することができますし、利用者の現在地や行き先もGPSやスマホ入力で伝えることができますので、口頭で位置を説明する必要がないのも同じです。

気になる運転手の質についても、両社ともに利用者がドライバーを5段階で評価する仕組みとなっていますので、あまりにも評価が低いと仕事が続けにくくなってしまいます。どんなに荒い運転でもタクシー会社の看板を背負っていれば働くことができるタクシードライバーに比べて、ウーバーやリフト社のドライバーの方が質が良いと評価するアメリカ人も少なくないのです!

今後の狙いもほぼ同じ!方向性まで・・・

ウーバーは2009年創業、リフトは2012年創業と、創業の時期はリフト社が3年ほど遅れをとったものの、各サービスの開始時期は恐ろしいまでに似通っています。相乗りサービス(ウーバーではUberPool、リフトではLyft Lineと呼んでいる)を始めた時期もほぼ同じ。運転手の指紋採取に抗議して業務を停止させるのも同じ。しかも両社ともに本社があるのはサンフランシスコで、数ブロックしか離れていない立地なのです。

また、両社ともに、今後は自動運転サービスも視野に入れていると声明を出しています。ここまで明らかにお互いを意識しているなら、ますます競争が激化するのは自明と言えるでしょう。

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知名度と利用率

Wefi Inteligenceがフォーブスに提供した資料によりますと、2015年1月~4月の時点でアメリカにおける100万台のAndroidのうちの約6%にウーバーのアプリが、約1%にリフトのアプリがインストールされていました。ウーバーは海外進出をしているもののリフトの営業はアメリカ国内にとどまっているため、アメリカだけでなく世界的な知名度もウーバーの方が高いと言うことができます。

ですが、同資料では、アプリの起動率はリフトの方が高いということも示されています。また、ウーバーのアプリをインストールした人が4カ月以内にリフトアプリもインストールする確率が約10%あることからも、利用率はリフトの方が高いと分析されています。

ウーバーVSリフト 配車アプリ戦争が激化

ウーバーとリフトの勝負は日本の法改正次第?

積極的に海外展開を行って行くウーバーとは異なり、リフトは2016年5月時点、アメリカ国内の活動のみにとどまっています。海外の大手企業(中国のディディ・クアイディやシンガポールのグラブなど)と提携はしますが、リフト自身の海外進出はまだ行われていません。

日本では自家用車を使って有償で人を送迎することが道路運送法で禁止されていますので、2014年に日本上陸を果たしたウーバーも、東京以外の都市での事業展開は事実上停滞しています。ですが、2020年の東京オリンピックに向けて、都内や主要都市間の移動手段の充実を図るために道路運送法が改正されるなら、リフトの上陸など何らかの動きが見えるのではないでしょうか。

そのときに勝つのはどちらなのか、また、配車アプリサービスを受けてタクシー業界はどうなっていくのか、今後も両社の戦いから目が離せませんね。

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