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着ければ安心、子供用ウェアラブルウォッチ

子供のことはカワイイけれど、いつまでも親が付きっ切りというわけにはいきません。自立した子に育ってほしいというのも親の願いです。とはいえ、子供一人で町を歩かせるのは、やはり不安。そんな保護者にオススメしたいのが、子供用ウェアラブルウォッチです。携帯電話を持たせてもいいのですが、危険サイトへの誘導が不安という保護者も多いでしょう。その点、ウェアラブルウォッチならそういったリスクも心配なく、子供の居場所を把握できます。

まだ利用者が限られるスマートウォッチ

ウェアラブルウォッチ、いわゆるスマートウォッチは、Apple Watchの登場で急速に普及しています。とはいうものの、あまりに高機能すぎて使いこなせない人も多いのでは。なんせ、メール送受信、WEB検索や動画閲覧、スケジュール管理、住所録管理など何でもできちゃうのですから。そもそも時計にそんなに機能が必要か、スマホで十分ではないか、時間さえわかればいいじゃないかと思う人は、まだまだ多いはずです。やはりスマートウォッチを使っている人は、かなりの新しいもの好き、もしくはアップルファンが多いのではないでしょうか。

子供用なのに超ハイテク

しかし、子供用ウェアラブルウォッチの用途は少し違います。身に付けている子供よりも、保護者にとって重要だからです。GPS機能によって、子供の位置が把握できるウェアラブルウォッチは、安全性の確保においてとても役に立ちます。

世界初の子供用ウェアラブルウォッチは、香港に本社を置くVtech社が、2014年に開発した「Kidizoom Smartwatch」と言われています。この商品は子供用とはいえ、時計としての機能のみににとどまらず、タッチスクリーンの画面や教育ゲーム、ボイスレコーダーにカメラなど、あらゆる機能を搭載したハイテク機器となっています。
そして、これを日本語版としてローカライズしたものが、タカラトミーから発売された「PlayWatch」です。ただ、こちらにはGPS機能は付いていないので、子供の居場所を把握することはできません。

GPS機能付き子供用ウェアラブルウォッチが登場

子供用ウェアラブルウォッチで初めてGPS機能を付けたのが、アメリカのFilip Technologies社が開発した「FILIP」です。デザインやカラーリングが、大人用ウェアラブル端末顔負けのカッコ良さ&カワイさです。これなら子供たちは積極的に身に付けることでしょう。
あらかじめ保護者のスマホに専用アプリを入れておけば、子どもの居場所をトラッキングできます。

かなり便利なNTTドコモの「ドコッチ」

国内のGPS機能付き子供用ウェアラブルウォッチで代表的な存在が、NTTドコモの「ドコッチ」です。GPSを搭載しており、保護者のスマホから子供が今どこにいるかを検索できます。またドコッチからも、現在地の情報を送信可能。緊急時にはあらかじめ登録した6台までのスマホ・PCへ同時に通知できる「SOSボタン」もあります。

その他、スマホとbluetooth接続しておいて、約50メートル離れたときにスマホとドコッチ双方でアラームが鳴る「みまもりアラート」機能もあります。これはテーマパークなど広い場所で迷子を防ぐのに便利です。

2015年に同商品の紹介イベントに登場した、現在3児のパパでありタレントのユージさん(当時27)は、「子どもは少し目を離した隙にいなくなることがある」と、一家でショッピングモールなどに出掛けることが多いという御本人も、同機能に強い興味を示しました。

機能はこれだけじゃありません。「状態モニター」では、ドコッチを着けている子どもの活動状態や、その周辺の温度や湿度、熱中症の危険度合いなどまで確認できるんです。さらに定型文(「わかった」「むかえにきて」など)を簡単に選択する形で送信できる、メール機能も付いています。

ビッグローブのウェアラブルウォッチ

子供用としての正式発売は未定ですが、ビッグローブでも子供用ウェアラブルウォッチを開発していました。開発中の名前は、「cocolis」(ここりす)。子供がケガしないように丸みがあるデザインで、着脱がしやすいようにラバーベルトを採用しています。大きな機能としては、通話機能があること。子供の声を聞けば保護者も安心ですね。その他、LINEのようにスタンプが送れる機能や、用事を思い出せるようにするリマインド機能も搭載しています。
「cocolis」の開発の様子はブログで公開されていました。今はその研究成果が引き継がれて、法人用IoTデバイス「BL-01」として発売されています。いずれは子供用端末も登場するかもしれません。

こうしたウェアラブルウォッチを身に付ければ保護者も安心。子供達にはどんどん外に出てもらって元気に遊んでほしいですね。