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様々なクラウドサービスが登場し始めてきた昨今、いよいよ「RaaS」(Robot as a Service)がクラウドの新たなサービスとして、現実のものになろうとしている。RaaSはビジネスとしてロボットを提供することだけにとどまることなく、どちらかといえばロボティクスアプリケーションのクラウドサービスということが先行して成長しそうな状況である。RaaSは我々が想定している以上に、大きなビジネス領域へと発展していくことが期待できそうになってきているのだ。


進化を遂げるRPAの一形態としてのRaaS

「RPA」(Robotic Process Automation)は国内でも人手不足を解消し、ホワイトカラーの生産性を大きく向上させるためのキーテクノロジーとして注目が集まりつつある。現状で実用化されているのは「Class1」と呼ばれる第一段階であり、定型業務を人に代わってこのロボティクスプログラムが業務を進めてくれるという状況なのだ。このRPAが「Claas2」のステージに進めば、AIとの連係により例外対応や、非定型業務の自動化を実現することができるようになる。さらに「Class3」の最終ステージにおいては、高度な人工知能の実装により作業の自動化だけではなく、プロセスの分析や改善、意思決定についても自動化を行うことができるという。しかし、最終ステージである「Class3」に到達するまでは、まだまだ時間がかかるという。この内容を見る限りクラウドとの親和性は高く、とくにAIとの連係が当たり前の状況になれば、ネットを介してAIに接続するIoT的利用の可能性も高まっている。多くのRPAサービスがクラウド経由で提供される時代が来るのも、そう遠い話しではなくなっているのだ。

当初はSaaS的役割からスタートするとしても、短期間でそのサービスレベルは飛躍的な成長を遂げることが予想される。このRPAは、システムを人が行うのと同じように操作することが可能だ。そのため、これまでのように業務プログラムをスクラッチから開発するという必要がなく、複数のデバイスを中継して業務を行うことができるのが大きな魅力だといえる。しかも、その実現にプログラミングのスキルは不要となっているわけだから、クラウドによる提供にはもっとも親和性が高いソリューションとなっているのだ。

企業内にはCRO・Chief Robotics Officerも登場か

ホワイトカラーの人海戦術で成立してきた業務にRPAのようなソリューションが利用されると、バックオフィスの大きなオペレーション戦略となり、統合して導入計画や管理運営を行う責任者が必要になる。この状況から「CRO」(Chief Robotics Officer)と呼ばれる、この領域の統括責任者を設置する企業が、ここ数年で登場するだろうと予測されはじめているのだ。

RPAの導入だけでも、企業内における組織の眺めが変わることが予想されており、それがRaaSによって提供され、CROが統括する時代が到来するとなると、ロボティクス産業が一気に成長することが期待される。こうしてみると、パラレルに走っているかのように見える次世代のサービスは、ことごとくIoTやクラウド、AIとの連係が視野に入ってきているのだと理解できるだろう。ロボティクス関連の人材はあらゆる産業で枯渇することが予想されるため、クラウドでの提供はいきなり主流になる可能性がある。

RPAは、人口減少に伴う労働生産人口の漸減をリカバーし、新たな国内企業の働き方改革を大きくリードするカッティングエッジソリューションとして期待が高まっている。それだけに、そのクラウドビジネスも急激な普及が予想される状況にあるのだ。