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オタフクソース株式会社 (以下、オタフクソース) は、オンプレミスの情報系システムをクラウド化するために、IBM Bluemix Infrastructure(以下、Bluemix Infrastructure)を採用。ハードウェア管理・運用の手間の削減に成功しました。今後、基幹システムをはじめとしたすべてのシステムをクラウド化することで、変化の著しいビジネス状況に対応できるIT環境が整備される見通しです。


市場環境の変化にいち早く対応するためのクラウド移行


「お好みソース」で有名なオタフクソースは、持ち株会社のオタフクホールディングス株式会社の傘下に、オタフクソース/お多福醸造株式会社/お好みフーズ株式会社/ユニオンソース株式会社各社で形成されています。また、海外市場に向けた拠点となるOtafuku Foods, Inc. と大多福食品 (青島) 有限公司を設立。お多福グループとして国内外でビジネス展開をしています。

お好み焼き関連事業を主軸としているオタフクソースですが、市場のニーズにいち早く対応できるように商品開発スピードの向上に取り組んでいます。このスピード向上のためにIT環境の改善も必要であると、オタフクホールディングス 執行役員 経営企画部 部長 岡本 侯子氏は語ります。

岡本氏: 市場環境の変化に遅れなくビジネスを推進するためにはIT活用による効率化を欠かすことはできません。しかし、ITの運用・管理などをすべて自社で抱えていると、生産性の向上に向けたリソースの配分が十分に行えなくなることもあり、オンプレミスではなくクラウドの活用が効果的と考えました


「クラウド=安い」とは限らない!? コスト面がネックになるケース


このように同社ではIT環境のクラウド移行を検討していましたが、実際にはそれを実行する機会になかなか恵まれませんでした。その状況について、オタフクホールディングス 経営企画部 IT企画課 加工 高野 秀弘氏は次のように説明します。

高野氏: 世の中にクラウド・ファーストの考え方が浸透する中、弊社でも2~3年前からクラウド化については検討してきました。セキュリティーの面などクラウドのメリットも明らかになってきました。しかし、問題はコスト面にありました

同社の場合、年間を通じてIT環境活用頻度の波が少なく、クラウド化によりコスト・メリットを引き出すことが難しかったのです。IBM Domino (以下、Domino) の稼働基盤となっているハードウェアの保守期限が迫ってきたことから、具体的な検討が進み始めます。

高野氏: 当初はSaaSで提供されるメール・サービスの採用を検討しましたが、Dominoとの併用が必要で、コストが二重化してしまうことが問題になりました。そこで、IaaSのクラウド・サービスを利用してDomino環境を稼働させる方法に変更しました。そして、これを契機にDominoのサーバーだけでなく、国内グループ会社すべての情報系システムを移行することを前提に選定を行いました。


仮想サーバーもベアメタル・サーバーも使えるBluemixが採用


将来的な基幹系システムの移行も視野に入れて検討した後、最終的に、それまでの同社のシステムを熟知している日本IBMの、Bluemix Infrastructureが選ばれます。
オタフクソースでは仮想サーバーだけでなく、ベアメタル・サーバーも活用する予定であったため、その点もBluemix Infrastructureの評価ポイントとなりました。

評価ポイントについてオタフクホールディングス 経営企画部 IT 企画課 チーフスタッフ 岩井 基氏は次のように語ります。

岩井氏: 仮想化ソフトウェアの関係でDominoについてはベアメタル・サーバーを使う必要がありました。近年はベアメタル・サーバーに対応するクラウド・サービスも増えてきましたが、Bluemixは先駆けであるという安心感を持ちました。また、将来の基幹系システムのクラウド移行を見据えた場合、インフラとSAPの運用がパッケージ化されたIBM Cloud Managed Services for SAP Applicationsを活用できる点も評価しました。

通常オンプレミスでサーバーを導入する場合、テストもサーバーを購入してから行うことになりますが、クラウドなら時間単位で環境を借りて、手軽にテストが行えるのも非常に便利だった、と語る岩井氏。


管理・運用の手間を削減し、今後の変化にも柔軟に対応


2015年12月にBluemix Infrastructure環境を立ち上げテストを開始、2016年3月末までにサーバー20台ほどの規模の移行作業を完了するスケジュールでクラウド化を進めた同社。お多福グループでは、グループ各社間で高速イントラネット網も構築しているため、そのアクセス回線とBluemixのデータセンターを接続することで、オンプレミス環境との連携を可能にしました。

▼ IBM Bluemixを活用したお多福グループのシステム概要


高野氏: 今回IaaSを選択しましたので、アプリケーションについては引き続きメンテナンスが必要ですが、ハードウェアについては手間が削減されます、トラブルが発生すれば夜間や土日などでも対処しなければならない、というような負荷もクラウド化することで軽減できる見込みです

基幹系システムもクラウド環境に移行することを視野に入れている同社ですが、その際に発生し得るリソース不足にも容易に対処できるのがクラウドの利点と言えるでしょう。

最後に岡本氏はシステムのクラウド化が同社のビジネス成長に与える影響についてこのように語りました。

岡本氏: 新しいビジネスを展開しようとしても、オンプレミスでシステムを抱えているとそれが制約になることがあります。クラウド化によってそうした制約を減らすことができれば、ビジネス展開にIT環境を素早く対応させていくことができるのではないかと期待しています

さまざまなビジネス環境の改革を通じて、商品づくりを展開していくオタフクソースの今後の展開が楽しみです。


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