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光学機器メーカーとして1932年に創業した株式会社トプコン (以下、トプコン) は、SAP ERPの稼働インフラの柔軟な運用を実現するため、海外のホスティングサービス環境からIBMのパブリッククラウドであるIBM Cloud for SAP Applications (以下、C4SAP) への移行を実施しました。

経営の質の向上を支えるSAP ERP の稼働インフラをクラウドに移行

トプコンは、眼科医療機器などの「医」、ITによる農業の効率化を目指す「食」、測量システムや土木施工システムなど社会インフラに関連する「住」の3分野における社会的課題の解決を目指してビジネスを推進しています。
国内に生産拠点を置くことで高い技術力に支えられたモノづくりを展開するという姿勢を大事にしながら、先端技術によるモノづくりを進めるトプコンでは、ITが重要な役割を担っているため積極的なIT戦略を展開。その取り組みの一環として2015年に国内にあるグループ企業6社の基幹システムをSAP ERPに刷新し、それまで拠点ごとに異なっていた情報の粒度をそろえてITガバナンスを強化するとともに、グループ企業間でオペレーションを統一することで業務の効率化を実現してきました。

宮田氏: SAP ERP導入以前は、グループ各社から提出される日報のフォーマットやタイミングがそれぞれ異なっていました。SAP ERPを導入してからは統一されたフォーマットで毎日同じタイミングに配信されるので、経営層はそれを参照して意思決定を行うことができるようになりました

このようにSAP ERPはトプコンにとって欠かすことができないシステムとなっていましたが、稼働環境には海外のホスティングサービスを利用していたため、幾つかの課題を抱えていました。

宮田氏: ホスティングサービスではリソースの増減を調整することができないので、ピーク時に備える必要があり、どうしても通常時のリソースの稼働率は著しく低くなってしまいます。この課題の解決策を検討した結果、クラウド環境に移行することが最善だという結論になりました


SAP環境向けのクラウドとして選ばれたのは

移行先のクラウドサービスとして、SAPとのパートナーシップや実績、ほかの製造業の事例が豊富な点を評価され、IBMのクラウドサービスであるC4SAPの採用が決定。C4SAPは、OS管理の層までの運用をマネージドサービスで提供するパブリッククラウドである「IBM Cloud Managed Services(CMS)」にSAPのBASIS運用サービスを組み込んだものです。評価のポイントについて、トプコン 経営企画室 情報システム部 情報システム課 荒木 朋子氏は次のように語ります。

荒木氏: グローバルで規格化されたBASIS運用が標準サービスで提供されることは大きなポイントでした。他社の場合には、BASIS運用はオプションになっていることが多く、できることも限られているケースが多いのですが、カタログ化されたC4SAPのBASIS運用には、長年の運用経験とSAPアプリケーションへの深い理解が込められていると期待しています

こうしてC4SAPの採用が2016年6月に決定。その後、ネットワークの構築、システムやデータの移行などの作業が進められ、2017年1月に順調に稼働が開始されました。

▼ C4SAP環境でのSAP ERP運用概要と特徴 (IBM事例資料より引用)


システム稼働開始直後、「あまりにも何も起こらないのでかえって驚いた」

稼働中の基幹システムを止めることなく、クラウド環境への移行を実施。システム稼働開始直後には何らかのトラブルが発生することを想定し、日本IBMの担当者もスタンバイし、万全のサポート体制を整えていましたそう。

宮田氏: トラブルどころか問い合わせなども一切ありませんでした。あまりにも何も起こらないのでかえって驚いたほどです。ユーザーはインフラが変わったことを意識せずに従来と同様に使い続けており、ネットワークの改善などの影響でむしろパフォーマンスが向上したという感想が寄せられています

SAP ERPがC4SAP環境に移行されたことによる成果として、運用負荷の軽減と、長期的な試算での大幅なコスト削減が挙げられます。
今後はほかの業務アプリケーションについてもIBMクラウド環境への移行を視野に入れているトプコン。

宮田氏: SAP ERPのジョブをコントロールするJP1やBIツールが、SAP ERPとは別の環境で稼働しているので、保守の期限となるタイミングでこれらを同じ環境に移行することを検討しています。同じ環境にまとめることで運用の手間やコストを削減できると思っています

IT環境の整備を進めつつ、新たなビジネスモデルの創出にも力を注いでいくトプコンは、今後も環境変化に強くタイムリーに経営に貢献のできる先進的なIT活用で、成長市場でのビジネスの飛躍を実現していくでしょう。

◆ 株式会社トプコンの事例の詳細はこちら


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