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ネット通販の発達で物流点数、取扱額は急増。それとは逆に、ここ数年トラックドライバーたちの疲弊が大きな問題になりました。それを受けてヤマト運輸は、27年ぶりに宅配便料金を全面値上げすることを発表。加えて、これまで無料だった再配達については、一部を有料化にすることや、駅・コンビニに受取専用のロッカーを設置することなど、さまざまな案が検討されています。一方で、もうひとつ注目したいのは自動運転による物流革命。今、渦中のヤマト運輸がこの実験に取り組んでいるのです。

自動運転の研究開発で実績のあるDeNA

ヤマト運輸が進めている実証実験は、DeNA(ディー・エヌ・エー)と共同で行っているものです。以前からDeNAは自動運転の研究開発に取り組んでおり、ロボットの開発・販売を手がけるZMP社とともに合弁会社「ロボットタクシー」を2015年に設立。国家戦略特区に指定されている神奈川県藤沢市で、一般道路における自動運転タクシーの実証実験を成功させました。しかし、DeNAは2017年1月にZMP社との業務提携を解消し、現在は新たに日産自動車と自動運転車両の交通サービスプラットフォームの開発を行っています。こうして蓄積されたDeNAの自動運転に関するノウハウが、今回のヤマト運輸にも生かされています。

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「ロボネコヤマト」藤沢市で実証実験がスタート

このサービスの名称は、「ロボネコヤマト」。一度聞いただけで、ワクワクしてくるネーミングです。「ロボネコヤマト」は2017年4月から神奈川県藤沢市の鵠沼海岸、辻堂東海岸、本鵠沼エリアにて、実証実験がスタート。それに伴い、実証実験が行われるエリアに住んでいる人達は次の2つのサービスを利用することができます。


ひとつ目のサービスは、オンデマンド型の宅配便「ロボネコデリバリー」。ヤマト運輸の会員サイト内の専用ページで受け取り場所を指定し、配達可能な日時から希望する時間帯(10分刻み)を選ぶと、実験車両が時間通りに指定場所に到着します。例えるなら、利用者は指定した場所・時間に行き、ロボネコヤマトと待ち合わせるような感覚です。そして、車内にあるロッカーに二次元コードか暗証番号を入力、ロックが解除され荷物を受け取ることができます。

もうひとつは、加盟している地元商店で取り扱う商品を買物代行する「ロボネコストア」。利用者は専用の通販サイト「ロボネコストア」で、地元の食品スーパーやドラッグストアの商品を購入。実験車両が複数の店舗を回って購入された商品をピックアップし、指定場所にまとめて届けるサービスです。買い物に行くことが不自由な高齢者にとって、ありがたいサービスといえます。

このサービス、当面はドライバーが運転しているのですが、荷物は利用者が自分で取り出すようになっています。これは、将来の自動運転による無人サービスを想定してのことです。藤沢市での実証実験期間は約1年を予定しており、2018年中を目処に一部の配送区間において自動運転の段階に進みたいと考えています。

ピザ宅配ロボット「DRU」

ヤマト運輸以外にも、物流に自動運転やロボットを生かそうとしている企業があります。
宅配ピザのドミノ・ピザでは「DOMINO’S ROBOTIC UNIT」通称DRU(ドリュー)というロボットによる宅配サービスを、すでにオーストラリア・クイーンズランド州の一部エリアで実施しており、今後は他国でも展開を予定しています。日本での導入は未定ですが、その可愛らしい外見から人気者になることは間違いないでしょう。


このDRUは、出発点である店舗から目的地の顧客の家まで自動的に経路を設定し、歩道を使って安全な速度で配達を行います。また、車載センサーも多く搭載されており、道から外れずに障害物を回避することが可能。キャリーボックスは注文されたピザを保温することや、ドリンクを保冷することができます。

同社調べによると、DRUは世界初の商業用自動運転デリバリーロボットとのこと。もしも、こうしたデリバリーロボットが普及すれば、配送コストが浮く分、商品価格が下がる可能性があります。企業にとっても消費者にとってもメリットが多いだけに、早く実現してほしいものですね。


<参考・参照元>
「ロボネコヤマト」始動、宅配危機に自動運転で挑む | 日本経済新聞