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4/27-28に開催されたIBM Watson Summit 2017より、『VMwareとIBMクラウドだからできる! いまのIT環境から考えるエンタープライズ向けクラウドの世界』セッションをレポートします。スピーカーは、日本IBM クラウド事業統括本部 クラウドマイスター 安田 忍氏です。

▼ 日本IBM 安田 忍氏


採用企業、続々「VMware on IBMクラウド」


2016年2月、IBM InterConnect 2016で発表されたVMwareとIBMの戦略的クラウド・パートナーシップ。2016年末時点で早くも1,000社を超える企業が、IBMクラウド上でVMwareのソフトウェアを稼働中です。

安田氏: 「金融機関や公共機関など、クラウドにデータを持っていきたいが、セキュリティーが気になる。コンプライアンアスを遵守しなければならない。最後の最後には、自分で制御できるという安心感をもちたい。そんなご要望にお応えできるのがVMware on IBMクラウドなのではないでしょうか」


データセンター移行事例:株式会社LIXIL


日本IBM 安田氏より、3社の導入事例の紹介がありました。VMware on IBMクラウドは、各企業の課題(データセンター移行・統合・拡張)にどう対応したのでしょう。

【エンタープライズの課題】
● ITシステムの統合基盤に柔軟性、汎用性、拡張性が求められていた
● ベンダー・ロックインを回避するため、オープンなテクノロジーを活用したい

【IBM クラウド導入:データセンター移行】
IBM Bluemix Infrastructureのベア・メタル・サーバーでVMware環境をクラウドに
IBM Bluemix Private CloudでOpenStackベースの運用の自動化、効率化を追求

▼「結果、LIXILはグローバルで約5,000台のサーバー群を10分の1以下のリソースに圧縮できた」と語る安田氏


データセンター統合事例:Clarient Global LLC


【エンタープライズの課題】
● アーキテクチャー要件を満たす予算が不十分で、再設計が必要
● 契約中のプロフェッショナルサービスが高価だった
● Clarient Global LLCは金融機関の顧客データの変換やドキュメント管理を行っている企業。特にセキュリティーを担保するためにシングルテナント環境が必要
● すでにVMwareのソフトウェア・ライセンスは購入済み

【IBM クラウド導入: データセンター統合】
● IBM Bluemix Infrastructureのベア・メタル・サーバーでシングルテナント環境を構築
● VMware NSXでネットワークセキュリティーを担保
● 必要なときに必要なだけリソースを拡張し、CAPEX(設備投資型)からOPEX(運用コスト型)へシフトに成功した


データセンター拡張事例: Marriott International


【エンタープライズの課題】
● 世界中のホテルにVMwareベースの仮想環境を迅速かつ確実にデプロイしたい
● コンプライアンス要件を満たしつつも、各国の市場に沿ったアプリケーション開発を迅速に行いたい
● シングルテナントの専用クラウド環境で、クレジットカード業界のセキュリティー基準であるPCI要件を満たす必要があった

【IBM クラウド導入:データセンター拡張】
● 完全自動化サービスである「VMware Cloud Foundation on IBM Cloud」を利用して、各リージョンに12時間以内にインフラを拡張
● Intel TXT(ジオ・フェンシング機能)、HyTrust DataControl(暗号化)、HyTrust CloudControl(ガバナンス統制)を使って、世界中のリージョンで統一したセキュリティーポリシーのもと、監視・監査を実現

▼ データセンター拡張事例:Marriott International(動画|英語版)


代表的な4つのポートフォリオ


さらに日本IBM 安田氏より、VMware on IBM クラウドの代表的な4つのポートフォリオの紹介がありました。アラカルトメニュー、完全な自動化サービス、セキュリティーを強化したものなど、VMware Cloud on AWSには見られないラインナップです。

【ポートフォリオA】「VMware vSphere on IBM Cloud」
好きなものを組み合わせるアラカルト方式で仮想環境をクラウドへ。VMwareライセンス持ち込み(BYOL|Bring Your Own License)、新規購入どちらも可能。
・アラカルト方式
・Bluemix ベア・メタル・サーバー(物理サーバー)

【ポートフォリオB】「VMware Cloud Foundation on IBM Cloud」
自動プロビジョニング方式。VMware Software-Defined Data Center(SDDC)をIBM クラウド上に実装。
・VMware SDDC Manager(SDDC統合管理)
・VMware NSX Enterprise(ネットワーク仮想化)
・VMware vSphere(サーバー仮想化)
・VMware vSAN (ストレージ仮想化)
・Bluemix ベア・メタル・サーバー(物理サーバー)

▼ 左から【ポートフォリオA、B、C】


【ポートフォリオC】「VMware vCenter Server on IBM Cloud」
自動プロビジョニング方式。仮想環境を統合管理するVMware vCenter ServerをIBM クラウドに自動的にデプロイ。
・VMware NSX Base(ネットワーク仮想化)
・VMware vSphere(サーバー仮想化)
・vSphere HA(共有ディスク)
・Bluemix ベア・メタル・サーバー(物理サーバー)
(この他、サードパーティーのバックアップやレプリケーションサービスなどが追加可能)


VMware Cloud on AWSとの違いは?


安田氏: 「VMware Cloud on AWSと比較検討されている企業様もあるかと思います。VMware Cloud on AWSの詳細はブラックボックスになっていて、私にはわからない部分があるのですが、基本的にはコンポーネントのサービスです。
また、VMware Cloud Foundationは基本的に物理サーバー4台の構成なので、AWSさんもそうだと思います。4台構成で、なおかつマネージドのサービスだと、なかなかいい料金になってしまうのではないかと思うんです。
その点、IBMクラウドの場合、(Aのように)自分で組む。さらに、IBMクラウドは2台構成でもいける。(Bのように)vSANを使わないでも、(Cのように)vSphere HAでもいける。このような、柔軟な選択ができるのが大きな違いだと思うんです」

安田氏: 「さらに今年のIBM InterConnect 2017(2017年3月)で発表された4番目のポートフォリオが、IBM Cloud Secure Virtualizationです。あなたのワークロードはどこで動いているんですか? いつどこで誰が何をしましたか? すべてがコンプライアンスに則っていますか? などがわかるんです。たとえば、暗号化されたデータは決められた場所でないと復号化できないなど、強力なセキュリティーを発揮します」

▼ EUのGDPRに対応するセキュリティー強化型の【ポートフォリオD】


【ポートフォリオD】「IBM Cloud Secure Virtualization」
これはEUで2018年5月施行予定のGDPR(General Data Protection Regulation=一般データ保護規則)に対応したポートフォリオ。
・VMware NSX Enterprise(ネットワーク仮想化)
・VMware vSphere(サーバー仮想化)
・VMware vSAN (ストレージ仮想化)
・Bluemix ベア・メタル・サーバー(物理サーバー)

・HyTrust CloudControl(ガバナンス統制)
・HyTrust DataControl(暗号化)
・Intel TXT/TPM(ジオ・フェンシング機能)


オンプレで培った技術を、拡張された世界へ


オンプレで培った技術やノウハウがそのまま流用できる。なおかつセキュリティーもしっかりしている。
いきなりクラウドネイティブなアプリケーションということで、マイクロサービスを作るのではなくて、実績のあるVMwareをIBM クラウドへ拡張。必要なところにWatsonのコグニティブ技術を追加していく。
エンタープライズのお客様であれば、IBM クラウドが「バッチリです」というのが、日本IBM安田氏の結論でした。

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