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日本アイ・ビー・エムは2017年4月27日、28日の2日間に渡り、IBM Watson Summit 2017 を開催。「Cognitive and Cloud」をタグラインに、ビジネスとテクノロジーの2つの側面から事例やソリューションを紹介します。

各界のリーダーが見据えるWatsonとIBMクラウドを活用したビジネスの未来


昨年は入場無料だった本イベントは、今年2回目の開催にあたって有料・参加者数限定に転換し、その一方で展示スペースを昨年に比べ30%ほど拡張。情報量の増大と来場者1人1人のエクスペリエンスの向上に注力したものになっています。
「より有益な情報を持ち帰っていただきたい」という、質を重視した今年のWatson Summit 2017。5トラック、2日間で100を超えるセッションと展示エリアで構成されたイベント会場は、初日のキーノートから大盛況です。

▼ライトアップされたキーノート会場

2日間の本イベントは、各日にテーマが設けられています。

4/27 (木): ビジネス・リーダーの構想を具現化する Day 1 「WatsonとIBMクラウドで経営変革に挑む」
4/28 (金):テクノロジー・リーダーの疑問を紐解く Day 2 「データ活用とクラウドでイノベーションを起こす」

満席となったDay 1のキーノートでは、各界のビジネス・リーダーが経営課題を解決する実践的な情報や新たな取り組みを語りました。
まずは日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役社長のエリー・キーナン氏が登壇。
「前回から1年間、Watsonは何をしてきたのか?」と、医療分野で遺伝子の突然変異を発見した事例や、パイプライン開発の現場で、従来の24倍の制度で故障を検知できるようになった事例など、この1年間の各業界での実績を紹介しました。

▼ 「Watsonはほぼ人間同士と同じように会話できるようになった」と語るエリー氏

次にソフトバンク株式会社 代表取締役社長 兼 CEO宮内 謙 氏が登壇。同社の「AIを使ってもっとスマートに楽しく働こう」という取り組みである "Smart & Fun" について、いくつかの事例を紹介しました。Watsonの導入活用によって、コンタクトセンターの平均応対時間を昨年と比較し15%削減することに成功。また、ネットワーク保守部門では、最優先で対応すべきアラートをWatsonが分類、プライオリティをつけて原因や対応手順を提示してくれるため、対応開始までの時間が1/10まで短縮されました。このようなケースを社内で横展開し、ほかの部門でも活用を進めていくと今後の展望を語りました。

▼ 「傍観するか、1歩踏み出すか?」という言葉が印象的だった宮内氏

日本旅客鉄道株式会社 小縣 方樹 氏は、JR東日本におけるWatsonの活用事例を紹介。「交通業界には100年に1度の波が来ている」という小縣氏。新しいモビリティサービスの出現など激変する時代にあって、鉄道事業もイノベーションが必要だと語ります。鉄道単体ではなく、従来の公共交通機関全体との協調・連携による一貫輸送のシステムを実現するには、AIをはじめとするテクノロジーの力が不可欠であると語りました。

▼ 小縣氏の提唱する「STTT (Shorter Total Trip Time)」の実現にはAIが必要と語る

次に壇上に上がったのは、IBMコーポレーションのアーヴィン・クリシュナ氏です。
IBMクラウドの差別化要因や具体的な業界変革への取り組みを紹介。
「2017年末までにWatsonを利用する人は10億人に達するだろう」とビジョンを語りました。

株式会社三井住友銀行 谷崎 勝教 氏は、IT技術革新のスピードが加速し、お客様ニーズがますます多様化する現在の経営環境の中、金融機関を取り巻く状況における2つの経営課題を解決するためにITが必要不可欠であると語ります。
お客様ニーズを素早くとらえた成長戦略を実行し、業務効率化によりコストを削減する。
「ITは経営にインパクトを与える武器であり、どう使うかが経営を左右する」という谷崎氏。三井住友銀行でのIBM WatsonとBluemixの活用事例と、実数を含めた実績を紹介しました。

▼ IBMクラウドの差別化について説明するアービン氏


▼ 2020年を見据え、「前回の東京オリンピックの年もSMBCにとって大きなIT転換期だった」と語る谷崎氏

最後に日本アイ・ビー・エム株式会社の松永 達也氏をモデレーターにパネルディスカッションも実施。様々な業界のビジネス リーダーが一堂に会したディスカッションで共通していたのは、企業側のメリットだけでなく、お客様にとってのメリットとはなんなのか?という視点がIT活用を成功させるということ。顧客とどうインタラクションしていくのか? よりよいユーザー体験とは? を突き詰めることがテクノロジーを向上させていくということです。

▼ 各業界のリーダーが一堂に会したパネルディスカッション

活気あふれる展示会場―話題のあのドレスも

ソリューション Expo 会場には各企業のブースが並び、活気に満ちています。会場に入るとまず目に入るのが、IBM WatsonがSNSの投稿内容を感情分析し、ドレスに取り付けられたLEDライトの色の変化でその感情を表現する「コグニティブ・ドレス」です。ハッシュタグのついたツイートから5つの感情 (喜び、忍耐、興奮、勇気、好奇心) を読み取って、それぞれの色に変わるというこのドレス。実際にモデルが着用しているドレスは、数秒ごとに色が変わっていきます。
Watson+VR IBM スピーチ・サンドボックスのブースでは、VRヘッドセットを使用した仮想空間で、IBM Watsonの音声認識機能を用いて様々な操作を体験できます。

▼ モデルが実際に着用しているドレスは、刻々と色が変わっていきます

▼ VR体験ブースも行列ができていました

▼ 未来感あふれる展示会場


各セッションのレポートは、このあと続々アップしていきますので、お楽しみに!