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引用元:Skype 翻訳 音声およびビデオ通話の翻訳 | Skype

人工知能やディープラーニングによって、翻訳の分野にも大きな変革が起こっています。当サイトでも、これまで以下のような記事を紹介してきました。


そして今、Google翻訳やSkype翻訳といったサービスも人工知能によって、その性能に大きな改善が見られています。

格段に精度が上がったGoogle翻訳

「Google翻訳」を使って翻訳文を作ったり、海外サイトを翻訳して見ている人は多いと思います。実はこのGoogle翻訳、2016年11月にバージョンアップされています。ディープラーニングが採用されて、翻訳精度が格段に上がっているのです。

試しに、ぜひ翻訳してみてください。日本語の微妙なニュアンスにはまだ不十分な点が伺えますが、以前よりも少しの手直しで、まともな翻訳ができあがるほど飛躍的な進化を遂げています。

これまでのGoogle翻訳では、「フレーズベースマシン翻訳 (PBMT)」という技術が用いられており、それなりに使える翻訳ツールではありましたが入力されるセンテンスが単語とフレーズに分けられてバラバラに訳され、切り貼りしたような不自然な訳になる特徴がありました。ときには珍妙な訳が出てきて笑ってしまうこともしばしば。

それがディープラーニングによって、劇的に変化したという訳です。新しく使われている翻訳システムは、2016年8月に公表された「Google Neural Machine Translation (GNMT)」。まずは翻訳が困難とされている、中国語-英語のGoogle翻訳に導入されました。

GNMTはセンテンス全体を分析し、文脈を処理して自然で意味の通った翻訳を実現します。Googleの発表によれば、PBMTシステムとGNMTシステムが訳した文章を比較したところ、GNMTは翻訳エラーが55~85%も減少したとのことです。11月からは日本語のほか、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、トルコ語にも導入されました。使えば使うほどに進化するディープラーニング。数年後のGoogle翻訳は、相当な完成度になっていることでしょう。

まるでSFのような音声通訳機能

コミュニケーションツールとしては老舗のSkype。現在はMicrosoftがサービスを行っています。このSkypeに搭載されている音声通訳機能「Skype翻訳」も、ディープラーニングによって大きな進化を遂げました。

Skype翻訳は、人間の同時通訳のように、発言をほぼリアルタイムで相手の言語に翻訳するというもの。利用方法は至ってシンプル。Skypeの「翻訳アイコン」をオンにして、翻訳機能を起動させた後、翻訳したい言語を選択します。会話を始めると、自分が話したことが相手の言語に翻訳され、音声で流れます。一区切り話すと、システムはポーズを発言の終わりと捉え、翻訳を開始します。同時に、画面の右側には、会話が両国の言語でテキスト表示されます。

Skype翻訳の仕組みをもう少し具体的に見ていくと、まずユーザーの発言に対して、それをテキストに変換するところから始まります。そして、「あー」とか「うー」などといった翻訳に無関係な言葉や音声を取り除きます。この処理が施されたテキストを相手の言語に翻訳し、それを音声に変換することで一連のプロセスが完結するのです。

これを使えば、国際会議のように異なる言語間でのコミュニケーションをスムーズに行うことも可能です。まるでSFのような話が、実現に向けて歩き出しているのです。

Microsoftのディープラーニング技術が成就

ディープラーニングといえば、Googleの存在感が際立っていますが、実はMicrosoftも早くから研究を開始していました。2009年からは音声認識に人工知能技術を適用しており、2013年には同社の検索システム「Bing」の音声検索に適用させました。

音声認識を格段に高めているのは、当然ディープラーニングです。システムは、機械学習で入力した教育データから、会話に関する言葉の統計モデルを構築。ユーザーが言葉を発すると、それを統計モデルと比較して、類似のケースを検索。これを事前に学習したデータと比較し、最も出現確度が高いテキストに変換しているのです。そして、Google翻訳と同様に、Skype翻訳も使えば使うほど、精度が上がっていきます。

人工知能が劇的に発達する一方で、人間の仕事が少なくなるという危機感もよく話題になりますが、翻訳・通訳は、その国の社会背景や文化なども理解する必要があるため、人工知能が完全にとって替わるのは現時点では想像しにくいです。しかし、ここ最近の発展ぶりを見ると、まもなくそういった課題をもクリアしてしまうような想像を超えた完成度の翻訳・通訳機能が出現するかもしれない…と考えてしまいます。