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ボタン1つで日常消耗品が購入できる「Amazon Dash Button」。IoT(モノのインターネット)の利便性を生かしたサービスと言えますが、このDash ButtonでAmazonは何を成し遂げようとしているのかについて探ってまいります。


Amazonの目的は消費行動の把握にアリ

Amazon.comのDash Button担当ディレクターであるダニエル・ラウシュ氏は、Amazon Dash Buttonについて以下のように述べています。

“決まった日用品を買うために、週末の時間を奪われるのは楽しいことではない。人々の負担になる日用品の買い物を消滅させることが、私たちの狙いだ”
引用元:ボタン押すだけで日用品が届く「Amazon Dash Button」日本上陸 水や洗剤など1プッシュ注文|ITmedia ニュース

確かに忙しい生活を送る人の中には、消耗品の購入や注文に使う時間がもったいないと感じる人もいるでしょうし、トイレットペーパーや洗濯洗剤を切らしてしまって困った経験があるという人もいるでしょう。そのような人にとっては、Amazon Dash Buttonを使うことで生活が一段階便利な状態になるのです。

しかしながら、Amazon.comの広報担当者であるキンレー・ピアソール氏は、ボタンは家庭内のもの全てに必要ではないが、定期的に一定の数量を購入する物品に関しては理にかなうものであると主張した上で以下のように述べています。

“しかし、真の長期的目標はこうしたボタンに煩わされなくなることにある”
“ダッシュ・ボタンの目標は、顧客が考えていることを最大限習得することにある”
引用元:アマゾンの「ダッシュ・ボタン」、エイプリル・フールではない|THE WALL STREET JOURNAL.

米Amazonでは今年1月、DRS(Dash Replenishment Service)というサービスを開始しています。これはDash Buttonと同じく手動で注文しなくても簡単に注文できるようなサービスになっていますが、消耗品等がなくなりそうになるとボタンすら押す必要なく自動で注文出来る点がDash Buttonとの大きな違いです。Amazonは現在、家電メーカーと共に消耗品の残量を検知し、これらを自動的に追加注文する機能の導入に取り組んでいることから、このDRSを本格的に導入していくための足掛かりとしてDash Buttonをリリースしたという見方もできます。

Amazonの最終的な目標は、ボタンによって「日常消耗品を切らしてしまうことがないように管理し、商品を選択し、注文・購入する」という今の生活から、「日常消耗品がなくなりそうになったらボタンを押す」という便利な状態に変えるだけでなく、ボタンから得たデータを活用して、「日常消耗品がなくなりそうなタイミングで自動的に商品が家に到着する」という状態にまで発展させることにあるようです。
<参考・参照元>
話題のIoTデバイス・アマゾンダッシュボタンを徹底調査!|Smart Shopping

日本での普及は?

Amazon Dash Buttonは、IT関係に弱いという人でも気軽に始められる簡単な操作性と、コロンとした小さなボディが小さいものを集めるのが好きな日本人にも人気がでそうな商品だと思います。タッチパネルが苦手…といった世代にも、モノとしてのボタンであれば受け入れやすいですよね。また、商品代金は実質無料というサービスも安心感を得られるので、今後普及の可能性は高いのではないかと思います。一家に4~5個のDash Buttonを取り付けてある、なんていう日も近いのかもしれません。

全ての商品が自動的に補充される世界がどれくらい浸透していくのかは未知数ですが、Amazonはこれからも単なるインターネットショッピングを扱う企業にとどまることなく、新しいIoT製品やサービスを次々に生み出していく可能性を無限に秘めているということをひしひしと感じることができます。

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