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2016年9月16日〜17日、東京・調布の電気通信大学にて開催された技術カンファレンス 「Open Cloud Innovation Festa 2016」。今回は『Node-REDとenebular/ MilkcocoaでIoTデバイスのデータ可視化』の模様をレポートします。スピーカーはNode-REDユーザ会代表も務める株式会社ウフル執行役員CTOの古城篤(こじょう・あつし)氏です。

▼enebularを利用することで分散データを分析し、グラフィカルに表示

▼スピーカーは株式会社ウフルの古城 篤氏

つなぐだけのNode-REDで簡単開発

本セッションでは、開発用ツール「Node-RED」と、IoTデバイスなどのデータを簡単に可視化できる株式会社ウフルのサービス「enebular(エネブラー)/Milkcocoa(ミルクココア)」の連携が紹介されました。

古城氏:「Node-RED」はBluemixなど、クラウド上で動かすことはもちろん、ローカルのPCやRaspberry Piでも動作させることが可能です。Node-REDは、BLE(Bluetooth Low Energy)や各種センサープロトコルに対応したプラグインが豊富なので、よりエッジ側、IoTデバイスの近くで動作させるのも面白いと思います。

※Node-RED×IoTの関連記事:BluemixのNode-REDで簡単にIoTやTwitter botを作ろう!

▼Node-RED環境の外側からINPUTされるデータ、環境内や周辺で発生するデータ(ログやセンサーデータなど)、外側へOUTPUTされるデータ。この処理の流れをNode-RED上に表示することができる

「Node-RED」では、Node(ノード)と呼ばれる各種サービスやファンクションのプラグインをつなぎ、視覚的にI/O連携を構成。そして、このデータ連携の処理の流れをFlow(フロー)と定義します。
このようなフローをメインにおいた開発を「フローベースト・プログラミング」と呼んでいます。

古城氏:プログラマーの方の中には「フローベースト・プログラミング」なんていらない。ソースコードを書けばいいという方もたくさんいらっしゃるのですが、私が「フローベースト・プログラミング」のひとつであるNode-REDをおすすめするのは、1回つくったフロー、つまりプログラムの動きというものをプログラムが全くわからない人にも、図で説明できる点にあります。
もちろん、だれかが考えたフローが公開され、必要な人が共有する。このオープンソースのスタイルが、IoTが盛りあがってきた今、とくに重要なのはいうまでもありません。

▼ノードとフローはどんどん公開され、ノードは500を越えた

分散したNode-RED環境を連携するenebular

そして、株式会社ウフルのサービス「enebular(エネブラー)」に話は進みます。

古城氏: さまざまな場所に存在するあらゆるデータを連携し、公開されたフローも活用する。こういったオーケストレーション的な動きをスムーズに行うために自社で開発したのが「enebular」というサービスです。
また、「enebular」をコアとした、豊富なビジュアル表現ができるマーケティング・プラットフォーム「enebular Marketing Intelligence(eMI)」は、国内大手メーカーに導入され、実績を上げています。

▼分散したNode-RED環境を管理するのがenebularの役割

データ可視化をスムーズに実現するMilkcocoa

「Milkcocoa」は、IoTデバイス、PC、スマートフォンで簡単にリアルタイムなデータのやり取りができるクラウドプラットフォーム。MQTTベースのプロトコルを採用しているため、ブローカーサーバーを準備せず、クライアントSDKを介して、データの保存、更新、取得またPub/Sub通信を行うことができます。これによって、低消費電力で、多くの接続に対応することが可能になっています。

▼MQTTで送信し、WebSocketで受信。その真ん中でIoTとWebの変換を行うのがMilkcocoa。データ可視化をスムーズにする役割を担う

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古城氏: Node-REDはIBM英国Hursley研究所のメンバーを中心に開発されていますのでBluemixでしか動かないものだと勘違いされている方もいらっしゃいますが、Node-RED自体はオープンソース・ソフトウェアであり、Node.jsが動く環境であればどこでも動かせます。Node-REDの可能性に少しでも興味を持たれた方はぜひ、Node-REDユーザ会の活動にご参加ください。

>> 本セッションのプレゼンテーション資料はこちらのページからダウンロードできます。

Open Cloud Innovation Festa 2016のピックアップ セッションを随時アップ予定です。どうぞご期待ください。

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