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クラウドファーストが当たり前の時代になりました。
この流れによって受託開発が主だったシステムインテグレータは転換を迫られています。
クラウドがもたらすシステムインテグレータの未来は、どうなっていくのでしょうか。


変わりつつあるシステムインテグレータの役割

  • 将来、受託開発はなくなる?
クラウドがもたらしたものは、ある意味、「エンドユーザーコンピューティング(EUC)」であるといえます。ひと昔前までは開発にしろ、サーバー構築にしろ、専門のエンジニアが必要だったのですが、現在ではクラウドのポータル画面で指定するだけでサーバーを数十分で構築でき、既存の部品を組み合わせてアプリケーションも構築できる時代です。
こうしたことが可能になってきたのは、それだけシステム構築の「迅速さ」が求められているからとも言えます。開発に何年もかかる従来の受託開発の方式では、迅速さに応えられないという問題があるのです。
迫り来る「システムインテグレーション崩壊」の予兆 | ネットコマース株式会社

  • 増える「シャドーIT」
クラウドファースト時代にユーザー企業が抱える問題として、シャドーITがあります。クラウドは導入が簡単なため、プロフィット部門がIT部門に断りなく導入することも可能です。しかしその結果、どの部門でどういったシステムが使われているのすら把握している人が誰もいないという状態になり、頻繁な部署の異動により導入の経緯もわからない状態になっている場合があります。こうした乱立するクラウドにそれぞれ専門知識を持ち、統合していくエンジニアが求められています。
ユーザー企業が期待するインテグレータの役割が変わってきているといえるでしょう。

クラウド成熟期を迎えて多様化する形態

クラウド市場、特にIaaSの分野は成熟期を迎えており、クラウドプロバイダーの差別化がしにくくなっています。今までAWS、SoftLayer、Microsoft Azureのようなクラウドプロバイダーがユーザー企業の直接の窓口になっていることも多かったわけですが、成熟期を迎えたことにより徐々に形を変えてきています。今、システムインテグレータがどのようなサービスを提供しているのか見てみましょう。

  • クラウド導入を支援「クラウドインテグレータ」
AWSのサービスを利用するNetFlixのように、もともとはクラウドプロバイダーがユーザー企業の直接窓口でした。
しかし、今はAWSでもパートナー事業に力を入れていて、100社以上のインテグレータにより販売チャネルを拡大しています。インテグレータはクラウドの導入支援を行うことで、周辺の開発を行います。インテグレータの開発力を活かしてよりクラウドプロバイダーは大きな開発パワーを獲得し、機能を充実させる、いわゆる「エコシステム」を形成しています。
変革に乗り遅れるな!これから伸びゆくのは「クラウドインテグレータ」 - ITpro SPECIAL

  • クラウドの垣根を超えた支援「クラウドブローカー」
クラウドブローカーは3つの役割を定義されています。
  1. 導入支援
  2. クラウドの種類をまたがった運用管理ツールの提供
  3. クラウドの種類をまたがったマーケットプレイスの提供
特にクラウドの種類をまたがった運用管理ツールを提供することで、使用感が異なりそれぞれにクセのある複数のクラウドサービスを、一括で管理・運用できることになります。
IBMはシステムインテグレータでもあり、IaaS「SoftLayer」のプロバイダーでもありますが、そのIBMが「IBM Brokerage Services」を立ち上げて、クラウドブローカーとしての方向性を示しました。
自社サービスであるSoftLayerを担ぎながら、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformのリセラーになったのです。IBMはハイブリッドクラウド市場で価値を出すために、あえてライバル社のクラウドサービスのリセラーの道を選択しました。
クラウドブローカーとしての動きを見せるIBMに注目 - ZDNet japan

なおIBMの提供するIaaS「SoftLayer」は無料トライアルを実施しています。1か月サーバーが無料で使えるため、導入をお考えの方はぜひお試しください。
IBM SoftLayer無料トライアルのご案内

  • クラウドのセキュリティを担保「クラウドオーディター」
ユーザー企業がクラウドに感じる不安点で必ずトップにあがるセキュリティ問題。今まではクラウドプロバイダーが独自でホワイトペーパーを公開しているものをユーザー企業が評価・判断する必要がありました。クラウドオーディターの認証を得ることで、ユーザーは評価に時間をかけずにクラウドを採用することができます。

このように、システムインテグレータの役割が発展し、変革の時を迎えているのがわかります。システムインテグレータとして働くエンジニアに求められるスキルセットも変化していると言えます。今後ユーザー企業はどのようなサービスを求めるのか、それがITのトレンドを左右することになるでしょう。

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