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涙がでるほど懐かしい、80年代の名作ファミコンソフト26選【動画あり】

世界中のエンターテイメントを変えたテレビゲーム。いまお台場の日本科学未来館では、テレビゲームの社会的・文化的意味、そして未来について考える企画展「GAME ON」が開催されて連日超満員です。このイベントでは1972年に登場したアーケードゲームから最新のVRまで、ゲーム創世記から現在までを体験できる展示になっています。

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この展示を見てあらためて感じたのは、思った以上に熱中したファミコンソフトがたくさんあったということです。筆者は1981年生まれの35歳ですが、80年代に発売されたファミコンソフトの中で、寝食忘れて熱中したゲームがたくさんありました。

その中でも今回は、特に熱中した26本をアクション系に絞ってピックアップしました。30代は懐かしすぎて、思わず涙ぐんでしまうかもしれません。
これからVRのコンテンツがたくさん出てきますが、人を熱中させる要素というのはすべてファミコンの中に詰まっていたのではないでしょうか。あらためて熱中したソフトを振り返ることで、その要素がどんなところにあったのか、これからのコンテンツを考える上で参考になる部分がきっとあると思います。

1.ドンキーコング 1983年

画像出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B004L9S7PQ

アーケードゲームで大ヒットして、ファミコンソフトの第一弾としてファミコンと共に発売されました。主人公のマリオがドンキーコングにさらわれたお姫様を助けに行くゲーム。ドンキーコングの樽などの攻撃をかわして最上階を目指します。『ドンキーコング』はあの宮本茂さんがデザインを担当しています。
マリオがジャンプするときのコミカルな効果音や、キャラクターのユーモラスさがポイントです。

 

2. ポパイ 1983年

ブルートにさらわれた恋人オリーブを主人公ポパイが救出するゲームです。内容としては非常にシンプルで、ブルートの妨害を交わしながら、オリーブが投げるハートをキャッチしていくというもの。ポパイという魅力的なキャラクターによって成立している部分が強いかもしれません。

 

3. マリオブラザーズ 1983年

マリオとルイージの兄弟が揃って登場します。2人同時プレイができるのですが、協力することもできますし、お互いに相手の邪魔をしてバトルすることもできます。個人的には相手の邪魔をして、戦う方が楽しかった記憶があります。遊び方をユーザー自身で決められる点が魅力です。

 

4. パックマン 1984年

アーケードゲームを移植して世界的な大ヒットをした不朽の名作です。画面上に散らばる点を全て食べ尽くせばステージクリアというシンプルなゲームながら奥が深いです。直感的にゲームの遊び方が理解できる点が、世界中でブレイクしたポイントなのだと思います。

 

5. スーパーマリオブラザーズ 1985年

全世界で4000万本以上を売り上げたファミコンを代表するソフトです。いつまでも飽きが来ない最高傑作。限られたドット数の中で描かれたキャラクターの豊かさ、ちょうどいいゲームの難易度、1ステージクリアにかかる時間など、夢中にさせるための仕掛けが満載です。人を熱中させるコンテンツをつくりたければ、まずこのソフトを研究することをオススメします。

 

6. いっき 1985年

百姓一揆に立ち上がった農民の「権べ」と「田吾」が主人公です。農民が主人公で忍者を倒していくという斬新さが話題になりました。
マップに落ちている小判8枚を全て拾うか、ランダムで出現する代官を捕まえればステージクリア。全8面構成。時代劇という設定にさらにひとひねり加えて、農民という地味な設定の人物をあえて主人公に持ってくることで他のゲームとの差別化を図ることに成功しました。

 

7. チャレンジャー 1985年

悪の組織のボスに連れ去られた王女マリアを考古学者チャレンジャーが救出に向かうゲームです。横スクロールで電車の中をすすむステージが印象に残っています。
おそらくインディ・ジョーンズシリーズの『レイダース/失われたアーク』が1981年に公開されているので、それにインスピレーションを得て作られているのでしょう。世の中に広く知れわたっている作品の世界観をうまく利用するのはアリですね。

 

8. バルーンファイト 1985年

飛行する敵の上から体当たりして敵の風船を割り、画面上の敵を全て倒すとステージクリアとなるゲームです。ふわふわとバルーンで浮かぶという設定にしたことで、いままでのゲームとは違った操作感が新鮮だった記憶があります。

 

9. イー・アル・カンフー 1985年

スト2の原型になるようなカンフーアクションゲーム。途中から相手が武器を使い出すのにイラッとしました。オープンニングの中国っぽい音楽が強烈に印象に残っています。ベタベタな音楽使いもうまくハマるとそのコンテンツの個性になりますね。

 

10. スパルタンX 1985年

横スクロールの元祖と言っても良いスパルタンX。「アチョー、アチョー」というモノマネをした記憶があります。スパルタンXというネーミングが秀逸だと思います。ボスの笑い声など、モノマネしたくなるような特徴的に部分をつくるのは非常に大事だなということが良くわかります。

 

11. 忍者じゃじゃ丸くん 1985年

なまず大夫に連れ去られたさくら姫をじゃじゃ丸くんが救出に向かうゲームです。「じゃじゃ丸くん」というカワイイネーミングと、カワイイテイストのキャラクターで、お化けや墓場などの暗い設定も、重くなりすぎず、楽しい感じを演出することに成功しています。テーマとキャラクターのバランス感が重要ですね。

 

12. エレベーターアクション 1985年

スパイを倒しながらビルから脱出するゲームです。ビルから脱出するというシンプルな設定ながら、ドアの開け閉めによって敵が突然でてくるというアイデアを追加することで、一気にゲームの面白さが増しています。1つ強力なアイデアがあればそれでゲームとして成立するという好例ではないでしょうか。

 

13. シティコネクション 1985年

車を横スクロールで走らせて、ジャンプかオイル缶をぶつけてすすむゲーム。背景はエッフェル塔などが登場して凝っており、オシャレなイメージがありました。車でレースをするのではなく、アクションゲームとして展開するといいのが当時としては珍しかったのだと思います。

 

14.スペランカー 1985年

「ファミコン史上最弱の主人公」として名高いゲーム。難易度がメチャクチャ高くクリアーできませんでした。賛否両論ありますが、とにかく主人公が弱いというのはこれが強烈な個性となり、オリジナリティのあるゲームに仕上がっています。熱狂的なファンのいる作品です。

 

15. ゲゲゲの鬼太郎妖怪大魔境 1986年

アクションの難易度のバランスがちょうど良く、登場するキャラクターや漫画の世界観がとてもうまく表現されている素晴らしいゲーム。音楽もちょっと不気味でスリリングな感じが最高です。子どもというのは、今も昔もちょっと不気味で気持ちが悪いものに惹かれる要素があるのだと思います。

 

16. 魔界村 1986年

出てくる敵の多さが半端じゃありません。難易度が超高くてクリアーできませんでしたが、世界観が秀逸で大好きでした。大量に登場する敵を、槍やファイアなどで攻撃した時の爽快感があり、非常に中毒性が高かったです。

 

17. 影の伝説 1986年

忍者アクションの先駆けです。タイトルだけ見た時はすぐにピンと来なかったのですが、ゲーム画面を見た瞬間にやりこんだ記憶がよみがえって来ました。
高く飛ぶことができる操作感が非常に気持ちよく、疾走する感じのスピード感が癖になり、よく遊びました。気持ち良さをいかに演出できるかどうかがポイントですね。

 

18. スーパーチャイニーズ 1986年

パンチとキックで敵を倒していくアクションゲームで、ピカピカ点滅しているうちに中央上部の扉に入るとステージクリアというルールです。このゲームはキャラクターの顔が大きくて、ちょっと違和感があるのですが、それが個性になっているような気がします。敵を全部倒すのではなく、ある一定の時間だけゴールが開くという設定も斬新でした。

 

19. グーニーズ 1986年

映画に負けない超名作。ゲーム音楽を聞いただけでいろんな感情や思い出が蘇ってきて泣きそうになりました。
映画が好きだった人が反応する一番コアの部分の要素をうまく表現できている点がこのゲームの成功のポイントだと思います。

 

20. がんばれゴエモン!からくり道中 1986年

アクションなのですが途中で買い物をしたり、賭け事をやったりする要素もあるゴエモンシリーズの第一弾。アクションとその他のイベントのバランスが良いゲームでした。キャラクターやBGMがポップでとても可愛く、マリオと同じくらい愛着があるキャラクターです。このあとのシリーズでエビス丸などが登場します。

 

21. 高橋名人の冒険島 1986年

僕らの時代のヒーロー高橋名人を主人公にした横スクロールのゲーム。スケボーに乗ってすすむ場面が印象に残っています。これは高橋名人というカリスマの人気で成立している要素が強いです。

 

22. 忍者ハットリくん 1987年

手裏剣で敵を倒しながらすすむ横スクロールのゲーム。いろんなところに隠しアイテムがあり、それを探すのが楽しみでした。難易度が高くクリアーできませんでした。これは忍者ハットリくんのコンテンツ力で成立しているゲームだと思います。

 

23. ミッキーマウス不思議の国の大冒険 1987年

ミッキーマウスとミニーマウスが2人同時に進んでいくのが特徴です。そこまで難易度が高くなくて、楽しみやすいゲームでした。

 

24. つっぱり大相撲 1987年

キャラクター成長型の大相撲アクションゲーム。その当時、大相撲が大好きだったので夢中になってやりました。キャラクターが可愛いらしいです。

 

25. スーパーマリオブラザーズ3 1988年

人生で最も長い時間プレイしたゲームです。時間を忘れて夢中になって遊びました。最後のステージが難しくで、何度もコンテニューを繰り返して、チャレンジしました。今やっても確実に夢中になります。

 

26. 熱血硬派くにおくん 1987年

ヤンキー系アクションの元祖でしょうか。とにかくひたすら殴る、蹴る、投げるといった分かりやすさ革命的でした。くにおくんシリーズは一番友だちと一緒にプレイしたゲームだと思います。大運動会などを一緒にやると、かなり高い確率でケンカになりました。

 

番外編 たけしの挑戦状 1986年

アクションではありませんが、強烈に印象に残っている1本として最後にこれを紹介します。まれに見る怪作で、「日光に照らす」を選んで1時間待つなど、意味のわからない選択肢やイベントが数多くあり、子どもながらに、これを作った人は頭がおかしいと思いました。
いま考えるとその後「世界のキタノ」になっていくたけしさんの、独特な世界観が随所にあらわれていたような気もします。

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いかがでしたでしょうか。番外編を入れて27本のタイトルを紹介しました。
今日紹介したソフトの中でVRと相性が良さそうなのはどのソフトでしょうか。

各ゲームごとに主人公の目線でVRにしてゲームとして成立するかどうかイメージしてみると、VRをより深く理解できると思います。個人的にはエレベーターアクションがVRと相性が良さそうな気がします。これから本格的に始まるVRの時代。その動向に注目していきましょう。