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AWSで圧倒的な存在感を見せているAmazon。このクラウドコンピューティングの巨人が、IoT(モノのインターネット)プラットフォームでも他を圧倒しようとしています。巨人の進撃でIoT普及が加速するのでしょうか?

さまざまなIoTプラットフォームが登場

現在、重要キーワードになっているIoT(モノのインターネット)。昨年はさまざまな業種でIoTが叫ばれました。エネルギー分野ではスマートメーター、家電やヘルスケア分野ではスマート家電、製造業における需要予測など色々な取り組みが目立つようになってきました。

さて、モノがインターネットにつながるようになるためには、インターフェイスが必要です。そのインターフェイスは各社がそれぞれ作っているため、様々な標準化の動きはあるものの、いまだ統一された仕様はありません。他方、ここに来てプラットフォームがいろいろと登場し始めました。

「IoTのプラットフォーム整備、本格化の兆し」でも述べましたが、国内ではさくらインターネットが「さくらのIoT Platform」を発表しています。コネクテッドデバイスからデータアクセスまでのワンストップサービスを提供するので、期待値が大きいです。

また経済産業省も、IoT実現のためのOS育成に乗り出しています。経産省では、共通OSに統合業務パッケージ(ERP)を融合させ、工場での生産性向上、さらには生産現場の情報をマーケティングに生かせる仕組みづくりをしています。

Amazonも「AWS IoT」を展開

クラウドコンピューティングの巨人Amazonも「AWS IoT」というIoTプラットフォームを構築しています。これがかなりの可能性を秘めています。なにせAmazonは世界最大のオンラインショッピングを運営しています。これがモノと結びつけば、ビジネスチャンスは計り知れないほど拡大するでしょう。

まだ日本では提供が開始されていませんが、「AWS IoT」を使ったIoT製品のひとつに「Amazon Dash」(アマゾンダッシュ)というハードウェアがあります。「Amazon Dash」には、スティック型のバーコードスキャンのリーダーと、ダッシュボタンの2種類があります。たとえば、ダッシュボタンを洗濯機やキッチンなどに置いておき、洗剤やパスタがなくなったときに、ボタンを押すと商品がショッピングカートに入って届くという仕組みが実現できます。また驚くべきことに、プリンターのトナーがなくなる直前に自動的に発注・配送するという、Amazonと連携したプリンターも発売されています。

もうひとつ、これもアメリカのみですが、「Amazon Echo」(アマゾンエコー)という音声認識機能付きのスピーカーもあります。これはAmazon Primeに加入していれば、「今のこの雰囲気にあう音楽を流して」とか「クリスマスソングを流して」と言うと、Prime musicで音楽をダウンロードして聴くことができます。その他、インターネットで検索した情報を教えてくれるなど、なんだかとっても「未来社会」っぽい生活を実現する製品です。

AWS IoTを使った他社の事例

当然ながら、AWS IoTはさまざまな企業に利用されています。いくつかその事例を挙げてみましょう。BMWでは、クルマの中からあがってくるセンサーデータをもとに、よりよいマップデータに更新したり、車自体のセッティングを最適化していくことを目指しています。クルマの中にある通信デバイスのデータをAWSで分析しながらクルマにフィードバックすることで、「車自体がリアルタイムで最適化していく」のです。

国内で有名な事例としては、「あきんどスシロー」があります。同店の回転ずしには、皿の後ろにタグがついていて、そのタグをセンサーで読み取ることで、どの寿司が食べられたかがリアルタイムにわかります。そして、お客が入店して「大人の男性4名」と入力されると、過去「大人・4名・男性・20代」の食べた内容についての分析を元に、厨房内のディスプレイに1分後と15分後の食欲について需要予測が出てくるのです。この正確な需要予測により、食材の廃棄率が1/3に減り利益も向上。IoTによってビジネスが変わった最たる事例と言えます。

現在はIoTという言葉が先行していて、実際の動きがわかりにくいですが、AWS IoTの事例を見ると、これまでの常識が一変するほどのインパクトがあることがわかります。今後の展開が楽しみで仕方がありません。