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ニューロモーフィックチップ(後述)では脳のシナプスネットワークの働きがトランジスタの構成で再現されている。

IBMWatsonが紹介されるとき、頻繁に「コグニティブコンピューティング」というキーワードが出されます。しかしこれが新しいコンピュータ世代の技術であることを理解している方は多くないと思います。また昨年8月、IBMは脳のニューロン構造をまねたマイクロチップ、トゥルーノースを開発したと発表しました。この2つのシステム、及びハードがこれまでの物とどう違うか、まとめてみました。

 第3世代のコンピュータは自ら学ぶ

Watson等のコグニティブコンピューティングが可能なシステムは第1世代のパンチカード時代の、第2世代のプログラミング可能な世代に続き、第3世代のコンピュータと呼ばれています。前2つの世代はデータをパンチカードやプログラム上で人間がコンピュータに与えていたのに対し、第3世代のコンピュータは大量の情報を取得し、学習していくことができます。勿論、基礎は人間がプログラムしていることは変わっていませんが、高次の細かい処理はコンピュータ自身が行います。例えば携帯端末が使用履歴から持ち主の好みを把握し、情報の検索などで最適化された結果を表示するなどの処理は「履歴から検索結果を最適化し表示する」というプログラムは人間が作成しますが「持ち主の履歴を取得し分析しておき、喜びそうな傾向を用意しておく」という処理は内蔵されているコンピュータの学習結果によってもたらされます。
http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/abaa/132882/?P=2

なお、コンピュータの世代の考え方は複数あり、たとえば通商産業省(現経済産業省)が1982年に立ち上げた国家プロジェクトでは「第五世代」の概念がコグニティブコンピューティングに近いとされています。
http://museum.ipsj.or.jp/computer/other/0002.html


高度なコグニティブコンピューティングを実現するマイクロプロセッサ

コグニティブコンピューティングのシステムは第2世代のコンピュータでも実現できますが、IBMをはじめとする各企業はより高度なシステムを実現するため、人間の脳を模した新しいマイクロプロセッサ(ニューロモーフィック・チップ )を開発しています。第2世代のコンピュータは大きく分けてメモリとCPUに分かれており、構造全体が処理に当たるのに対し、この新しいマイクロプロセッサでは無数の処理担当を持ったトランジスタが連携しつつプログラムを処理します。必要な部分だけが作動するので省電力化がはかられているほか、従来のコンピューターでは致命的だった故障もニューロモーフィックチップなら別のトランジスタが補完するので保守性も向上しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/miyabiman_now/25862716.html

まとめ

コグニティブコンピューティングのソフトウェアと第3世代のハードウェアによって新しいコンピュータの時代が開かれようとしています。最近のニュースによるとIBMが開発しているニューロモーフィックチップはネズミの脳ほどの大きさに達したのだそうです。
http://gigazine.net/news/20150820-ibm-truenorth-for-smartphone/

今後この技術が Watson のようなインパクトを様々な業界に起こすかもしれません。注目したいと思います。