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SAPはドイツが推進している第4次産業革命、「インダストリー4.0」に呼応する形でIoTに関する取り組みを1年ほど前からしてきた。そして今回、2017年5月に発表した「SAP Leonardo 」に続き、それを具現化するためのより具体的なIoTソリューションをローンチさせることを発表したのだ。

SAPでは今後、IoTセンサーからのデータと既存から保有するアナリティクスツールを統合させ、アップルとの協業によりiOSアプリと連携させる取り組みにも注力していくとしている。このように、SAPは積極的にIoTの領域に踏み込んで事業展開を拡大させようとしていることが明確であり、こうした取り組みに関心が集まっている状況だ。


IoTデータの可視性を高めるためのダッシュボード兼管理ツール

「Leonardo IoT Bridge」は、すでにSAPが発表したIoT関連ソリューション、Leonardoサービスの有効利用ツールのひとつとなるものだ。2017年5月に発表している「SAP Leonardo」と呼ばれる新たなプラットフォームは、大量のIoTデータを取得・加工してリアルタイムで活用できるクラウドサービスとなっている。それをさらに有効利用するツールとして、「Leonardo IoT Bridge」がローンチされているのだ。この「Leonardo IoT Bridge」は、SAPアプリケーション情報とセンサーデータを組み合わせて、システムなどの運用状況をリアルタイムで追跡することができる。

また、2017年7月に行われた同社の顧客イベント「Leonardo Live」では、ドイツに本拠地を置くボッシュグループと提携し、「Leonardo IoT Bridge」のダッシュボードで配送会社向けの車両や、荷物のリアルタイム分析を行うことを発表している。このシステムが実現すれば、車両の位置情報といった基本的なものから車内の温度管理や衝撃データを利用した荷物の状況管理などを、センサーデータとして「IoT Delivery Bridge」に送信することにより一元管理が可能となるそうだ。

さらなるツールも導入も決定

SAPでは、この「Leonardo IoT Bridge」以外にもサプライチェーンをまたがった追跡や、監視、報告を可能にするクラウドベースのサービスとなる「SAP Global Track and Trace」、ビジネスプロセスと現場のエッジデバイスをつなぐソフトウェア「SAP Edge Services」、集中化されたクラウドベースの製造業績管理ソリューションとなる「SAP Digital Manufacturing Insights」、資産の健全性や在庫、保守性、安全性を管理するクラウドベースのモバイルアプリとなる「SAP Asset Manager」などのツール類を積極的にローンチさせてきており、こうした領域への事業展開の本気度が伺える。

ERPプロバイダーの新たなるレバレッジドビジネスとしてのIoT

すでにERPビジネスは、かなりの中小レベルの企業にまで導入が進んでしまった感がある。さまざまな業態、企業のビジネスプロセスから得られるIoTデータの、取得・分析を施すことでリアルなビジネスにフィードバックして利用していくIoTのワークフローソリューションは、ERPプロバイダーにおいては非常に魅力的なビジネス領域だ。既存のERPのデータも利用可能になるし、ビッグデータとして導入されている「SAP S/4HANA」との連携性も極めて高くなることから、SAPらしいIoTビジネスへのアプローチとなっている。

IoTビジネスはポイントソリューションから包括的なものまで、実にさまざまなものが市場に登場し始めている。SAPのような既存のERPブルーチップクライアントをターゲットとした、きわめて実利的で手堅いアプローチはIoTビジネスのひとつの方向性を示現する方法として、今後も大きく注目されることになりそうだ。

<参考・参照元>※リンク先英文記事
SAP Launches New IoT Solutions at SAP Leonardo Live | SAP News Center
SAP Leonardo IoT Bridge: Real-Time Operation Command | SAP News Center