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SOMPOホールディングス株式会社とSOMPOシステムズ株式会社は2017年6月29日、グループ各社で収集したデータをリアルタイムに解析し、瞬時に経営に生かすためのAI工場となる「エッジAIセンター」を保険業界で初めて構築したと発表した。

この基盤を活用することによって、コールセンターにおけるAI活用などの業務効率化や、自動車走行データや健康関連データなどにAIを活用した新サービスの創出、新たなビジネスモデルの構築を目指していくことを表明している。保険業界の大手がこうした形でAIセンターの実装を手がけるという動きは、今後のAI積極活用の視点では非常に注目される。また、グループ企業のAI利用の効率化という点でも大きな関心を呼びそうな内容といえる。

引用元:グループの概要 | SOMPOホールディングス

SOMPOホールディングスとは

SOMPOホールディングス株式会社は、2010年に設立された持株会社である。損害保険ジャパン日本興亜株式会社、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社、SOMPOケア株式会社など国内損害保険事業のほか、生命保険事業、介護ヘルスケア事業、海外保険事業と4つの広範な事業区分をもつホールディングカンパニーとして有名な存在で、東京海上ホールディングス、MS& ADインシュアランスグループホールディングスと並ぶ、いわゆる3メガ損保のひとつだ。

「エッジAIセンター」の役割

「エッジAIセンター」は、昨今のIoT技術によるセンサーデータやビッグデータの蓄積により、ディープラーニングをはじめとする機械学習を中核としたAI技術で、データを解析し実ビジネスに活用する動きが広がっていることが背景にある。一方で収集データとそのデータ解析に必要なリソースの増加に対応するため、最適化されたシステムやネットワーク・アーキテクチャが求められているのだ。そのようなことから、データを集約するAWSと、ネットワーク負荷や遅延を抑えてデータのAI処理を実行するAIセンターを構築するために設けられた。

本AIセンターは、SOMPOホールディングスグループ各社の事業領域に特化したデータセットを使った学習モデルを構築・蓄積し、グループ全体で活用するための「学習工場」の役割も果たすとされている。また、提供するAIシステムの第1弾として、独自のディープラーニング技術を実装したAIシステムを2017年夏より運用開始し、業務の自動化やサービス品質の向上を実現するとも発表した。

「エッジAIセンター」のシステムコンフィギュレーション

今回の「エッジAIセンター」はSOMPOホールディングス、SOMPOシステムズおよびNTT東日本の3社が連携し、データを集約するAWSとネットワーク負荷や遅延を抑えてデータのAI処理を実行することになる。

AIサーバーを集積させるハウジングスペースおよび、データ集約に活用するAWSと「エッジAIセンター」を接続する閉域ネットワークの構築をNTT東日本が行い、当該センターのAI基盤のハードウェアにはNVIDIA Tesla P100 GPUアクセラレータを搭載され、ディープラーニングに最適化されたIBM Power Systems S822LC for HPC(Minsky)が活用されている。

引用元:図1 SOMPOホールディングスとNTT東日本が協力して実現するエッジコンピューティング基盤 | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本

また、連携した3社の役割は次のとおりだ。

・SOMPOホールディングス
グループ全体のデジタル戦略に基づき、世界最先端のデータ・プラットフォームの構築およびグループ横断のAIエンジニア、データサイエンティスト等の人材開発を担当。
・SOMPOシステムズ
グループを支える戦略的IT企業として、卓越した技術力でディープラーニングなど最先端の技術を活用し、グループ各社の事業のための具体的なITシステムの構築を担当。
・NTT東日本
首都圏だけでなく、地方に広がる安全性、信頼性の高いデータセンターや通信ビルをAIセンターとして提供する。また「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」と呼ばれる同社が提供する、信頼性の高い閉域ネットワーク経由によるクラウドサービス利用可能なネットワークサービスを活用することでAWS等のクラウドと各拠点を安全かつ高スループットで接続するネットワークを構築していく。


<参考・参照元>
SOMPOホールディングス、グループ専用のAI工場「エッジAIセンター」を構築~最先端AI拠点でビッグデータのリアルタイム解析を実現~ | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本