×
最新の人気コンテンツ情報をまとめた
メールマガジンをお届けします

ページトップへ
日本IBMの2016年最大規模のイベント「IBM Watson Summit 2016」(2016年5月23日〜25日開催、東京・グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール)のゼネラル・セッションDay 1において、「IBM BlueHubインキュベーション・プログラム第2期」の表彰が行われました。

設立5年までのスタートアップを支援するBlueHub

▼ 最優秀賞を獲得したクラスター株式会社のVRイベントアプリ「cluster.」

IBM BlueHubインキュベーション・プログラムは、日本IBMとサムライインキュベートが設立5年未満のスタートアップ企業に対し、テクノロジー、コンサルティング、マーケティングなど、さまざまな支援を提供。さらにパートナー企業がスキルや事業を加速させるノウハウ、オフィスとして利用できるシェアードスペースなどを提供するというもの。日本IBMからはクラウドアプリ開発プラットフォームの「IBM Bluemix」やクラウドサービス「SoftLayer」などが、無償提供されます。

IBM BlueHub第2期のテーマは「IoT」。2015年6月には対象となるスタートアップ5社が選定されました。数日間あるいは数週間で仕上げるハッカソンと大きく違うのは、プログラムの実行期間が約半年もあること。その分、アイデアをしっかりとプロダクトに昇華させなくてはなりません。これはある意味、大きなプレッシャー。コンセプトをとりあえずまとめるのではなく、プロトタイプを開発、ビジネスモデルを検討し、Demo Dayにおいて投資家を前にプレゼンテーションを行う。まさに長丁場の勝負なのです。

希望と野心。そして5社の前には新たな地平が

日本IBM BlueHub事業開発担当 大山健司氏。日本IBMリードメンター 松谷和明氏。サムライインキュベート 矢澤麻里子氏と玉木諒氏。ヤフー 伊藤羊一氏。経済産業省 石井芳明氏。このほか株式会社ツクルバ、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの「Makuake」など、多数のパートナー企業やメンターたちが、スタートアップ企業をバックアップしました。

▼(左から) 大山氏、松谷氏、矢澤氏、玉木氏、伊藤氏、石井氏


サムライインキュベート 矢澤氏:プロダクトがないなか、ゼロイチの開発を行うのは大変だったと思います。これからも引き続き、頑張ってほしいと思います。

ヤフー 伊藤氏:大企業であるIBMがスタートアップのサポートをする、そのスタンスが素晴らしいと思います。ハッピーを生みだすこのエコシステムは「継続が力なり」です。私たちも応援していきます。

経済産業省 石井氏:
スタートアップは新しい市場にチャレンジする貴重なプレーヤーです。政府としても精一杯支援してまいります。


この日、第2期の卒業を迎えたスタートアップ5社。(写真左から)「VISA代行申請 × アナリティクス」株式会社Residence。「オートモーティブ × IoT」トライミール株式会社。「メンタルヘルス × IoT」株式会社テクニコル。「VR × ビッグデータ」クラスター株式会社。「農業 × IoT」株式会社笑農和。ビデオを見ると、なかなかの完成度です。


▼ 最優秀賞を獲得したクラスター株式会社 Founder & CEO 加藤 直人氏

クラスター 加藤氏:予想もしていなかった最優秀賞。身に余る光栄です。私、大学院を中退後、3年ほど、ひきこもっていまして、その実体験から生まれたのがこのアプリケーションです。

▼ 展示会場のミニ・シアターでDay 2に行われたデモンストレーション


VRイベントアプリによって4月に資金調達を実施

ビッグデータを上手に取り扱うことによって、仮想イベント会場に1,000人同時のチェックインが可能になるというVRイベントアプリ「cluster.」。アバターが30人〜50人も集まると動かなくなってしまうという現状を打開しました。自分が欲しいものだけを作りたいという固い意思と、IBMの技術サポートがあったから完成できたといいます。

クラスター 加藤氏:バーチャルなら、会場費0円。疲労感もまったくない。これはヤバイ。ますますひきこもりが加速する(笑)

クラスター株式会社は2016年4月、総額約5,000万円の資金調達を実施。3月に行われたDemo Day直前にようやくカタチになったアプリケーションが、4月には資金調達実施、5月にはスタートアップ最優秀賞獲得という、すごい勢いを見せているのです。

第3期のテーマはWatson APIの活用

同日、次回のIBM BlueHubインキュベーション・プログラムの募集要項の発表がありました。第3期は、「IBM Watson API」を活用したコグニティブ・ビジネスを推進することをテーマに加え、新たな取り組みにチャレンジするスタートアップを広く募集するそうです。1年後の「IBM Watson Summit 2017」で、世界中をあっと驚かせるようなアイデアに出会えることを期待しています。