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「eスポーツ」とういものをご存じでしょうか。eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略称であり、対戦型コンピュータゲームをスポーツ・競技としてとらえたものを言います。高額な賞金のかけられた世界的な規模の大会には、アマチュアから年収1億円を超えるプロゲーマーまで多数の参加者が集まります。今や、世界のeスポーツ競技人口は5,500万人以上と言われており、日本においてeスポーツの歴史はまだ始まったばかりですが、対戦型ゲーム自体は日本が発展させてきました。それだけに今後の成長が期待されています。

eスポーツの歴史を作った『ストリートファイター2』

eスポーツの歴史を語るうえではずせないのは、カプコンが世に送り出した対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター2』(1991年)です。それまでも格闘ゲームは存在していましたが、当時コントローラーの操作次第でさまざまな必殺技を出せるシステムや、複数のキャラクターを登場させてストーリーに厚みを持たせた演出は画期的でした。同作は登場と同時に爆発的なヒットとなり、その熱狂は全世界に飛び火。ついには、『ストリートファイター2』関連のトーナメント戦が日本各地、海外でも開催されるようになったのです。

世界的大会まで登場

時代とともに格闘ゲームの数、質、競技人口はどんどん拡大。そして、これまで単なるゲームイベントだったトーナメント戦は、いつしかスポーツとしての地位にまで格上げされ、eスポーツと呼ばれるまでになっていきました。あわせて、参加者と会場規模、優勝者への賞金も拡大し続け、現在は優勝決定戦ともなると多数のユーザーがインターネット観戦するようになっているのです。また、出場者のなかには賞金をメインに生計を立てるプロゲーマーも登場し、ますますプロスポーツとしてeスポーツは発展しています。

現在も開催されている代表的なeスポーツ大会は以下の8つです。

「Cyberathlete Professional League」
「Intel Extreme Masters」(IEM)
「Esports World Convention」(ESWC)
「Evolution Championship Series」(EVO)
「Major League Gaming」(MLG)
「World Cyber Games」
「World e-Sports Games」
「World Series of Video Games」(WSVG)

とくにIEM、EVOが世界最大規模のeスポーツリーグで、グローバルに展開しています。海外では主流新聞でもこういったイベントの記事、競技結果を掲載することが多くなっています。また、ゲームメーカーやIT企業はプロゲーマーが所属するチームのスポンサーとなっており、賞金、大会運営費、旅費などを提供しているそうです。

オリンピックの正式種目になる日が来るか?

eスポーツの歴史を語るうえではずせない、『ストリートファイター2』というゲームを創り出した日本ですが、eスポーツ業界では出遅れていると言われています。そもそも、先進国のなかで数少ない未承認国のひとつである日本は、発展する基盤が弱いとも言えるのです。

一方、勢いのあると言われている国はアメリカ、中国、韓国。アジアは完全に中韓の独壇場という状況にあります。こうした背景があるなか、アジアオリンピック評議会(OCA)は、eスポーツを正式競技とする取り組みへ積極的な姿勢が見られます。具体的には、eスポーツを同団体が4年に1度開催する「アジア競技大会」において、2022年大会から正式なメダル種目とすることを発表しました。なお、運営は中国アリババグループのAlisportsと提携して行うことも決定しています。このようにeスポーツでは、中国の影響力が大きく働いているのです。

さて、アジア競技大会でeスポーツが正式種目になるのであれば、国際オリンピック委員会(IOC)が運営する本家オリンピックでも、採用される可能性がゼロではなくなりました。いずれ全世界が注目する舞台で、ゲーマーたちがバトルを繰り広げる日が来るのでしょうか。

ゲームを芸術的なものにまで高めたウメハラ

日本のeスポーツ自体は未発達な状況ですが、決してゲーマーのレベルが低いわけではありません。むしろ世界トップクラスのプロゲーマーも日本には多数います。その筆頭は、日本初のプロゲーマーである梅原大吾氏でしょう。日本ではウメハラ、アメリカではThe Beastの愛称でも知られています。

同氏は格闘ゲームの大会において15歳で日本を制し、17歳で世界チャンピオンのタイトルを獲得しました。以来、格闘ゲーム界のカリスマとして18年間にわたり、世界の頂点に立ち続けています。そして、2010年にアメリカ企業とプロ契約を締結し、日本初のプロゲーマーとなりました。さらには「世界でもっとも長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」として、ギネス世界記録に認定されているのです。

以下の動画は、「背水の逆転劇」として知られるEVO 2004年大会(アメリカ・カリフォルニア州)における伝説の一戦。


プレイヤー「ケン」を操るウメハラは、体力がほぼゼロに近い状態から、相手の連続蹴りを全てブロッキング(タイミングの難しい高等テクニック)しました。相手からの最後のキックを空中ブロッキングし、そこから反撃の飛び蹴り→足払い→「昇龍拳」→「疾風迅雷脚」を叩き込んで逆転KOに成功したのです。ゲームをよく知らない人が観戦しても興奮できる、奇跡の一戦と言えるでしょう。動画からも会場の異常な盛り上がりが伝わってきます。この伝説の一戦は今なお語り継がれており、世界のゲーム界でウメハラの名を知らない人はいません。彼らの活躍とともに、日本でもeスポーツが発展することに期待したいです。