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「あれ?スマホは?」と、しまった場所を忘れてしまう、そういうことありますよね。また、すぐに落とし物をしてしまうという人もいるでしょう。そういった悩みには、ぜひ紛失防止IoTデバイスを活用してみてください。現在、各社からユニークで役立つものが発売されています。それらをうまく活用して、忘れ物のお悩みを解決しましょう。

現在、多く発売されている紛失防止IoTデバイス

増え続けているIoT製品のなかでも、紛失防止デバイスの数は相当多い部類に入ります。国内だけでなく海外でも多くの製品が発売されており、そのほとんどがクラウドファンディングから生まれたものです。それだけ「忘れ物をなくしたい」、というニーズが多いのでしょう。また、用途が単純明快なことも支持される理由のひとつだと思われます。

また、紛失防止のための技術としては「BLE」が採用されています。これは近距離のワイヤレス技術「Bluetooth Low Energy」の頭文字を取ったもので、「Low Energy」の名前が示す通り、Bluetoothと比べ省電力な点が最大の特徴です。

スマートフォンとアクセサリーをBLEで接続し、この接続が切れた場合は身の回りにない、つまり紛失したと判断し、スマートフォンに通知が送られるという仕組みになっています。バッテリーが長く持つ反面、データの通信速度はそこまで速くありませんが、紛失防止IoTデバイスには十分な機能を持っています。

みんなで落とし物を探せる「MAMORIO」

MAMORIO」は前述したBLEを使用した紛失防止IoTタグです。こちらはスマートフォンに送られた通知を見ると、MAMORIOが手元にあった最後の位置をマップ上から確認できるようになっています。

ただし、GPSやインターネット通信機能は搭載されていません。それだけになんだか単純な機能に思えてしまいますが、MAMORIOの凄いところはユーザー同士のネットワークを使ってみんなで探す「クラウドトラッキング機能」があるという点です。

マップの位置を探してみたけれど見つからない。もしかしたら、誰かが持ち去ってしまったのかもしれない。そんなとき「クラウドトラッキング機能」を発動させると、ほかのMAMORIOユーザーにも通知が拡散されます。そして誰かが近くを通れば反応し、持ち主に通知してくれます。つまり、MAMORIOユーザーのネットワークによって、「みんなで探す」ことができる仕組みとなっているのです。なお、ユーザーの個人情報や誰が見つけたかといった情報は通知されないため、プライバシーの面でも安心して使える機能だと言えます。


東京メトロでは2017年6月に、飯田橋駅構内のお忘れ物総合取扱所、銀座線渋谷駅、丸ノ内線池袋駅、有楽町線新木場駅の4ヶ所で、このタグと専用アンテナを用いた忘れ物自動通知サービスの実証実験を行いました。また、同年に開催された隅田川花火大会でも観客の遺失物対策にもMAMORIOが利用されたのです。
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将来的にMAMORIOユーザーが増えれば増えるほど、紛失が激減することが期待されており、IoTによって実現する未来の世界を感じます。

オシャレなデザインで勝負の「Wistiki by Starck」

海外メーカーによる紛失防止IoTデバイスのなかには、日本に上陸したものも出てきました。フランスのWistiki社が生産している「Wistiki by Starck」シリーズがそのひとつです。同シリーズから、スティックタイプの「voila!(ヴォワラ)」と、ペンダントタイプの「aha!(アッハ)」が発売されています。こちらはBluetooth機能と連動するワイヤレスタグで、通信可能距離は約100メートル。通信が途切れる際に端末にアラートを表示し、忘れ物を防止してくれます。また、GPSによって置き忘れた場所をマップ表示する機能も搭載されているのです。

開発元のWistikiは2013年にパリで創業したばかりのスタートアップで、翌年からワイヤレスタグ事業に参入し、2015年にはフランス国内で9割超のシェアを獲得しました。フランスでの成功を受けて世界展開を開始し、2016年に日本でクラウドファンディングを実施したところ、約4,000万円を集めることに成功、今回販売をスタートさせることとなったのです。

開発から製造までのすべてをフランスで行っている点と、高い防水性能を持つ点が特徴として挙げられます。また、素材とデザインも洗練されており、アクセサリーとしても秀逸。IoTが急に身近になるアイテムです。