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前編ではパナソニックが開発したIoTコーヒー焙煎機を紹介しました。手間暇かけても豆から美味しいものを焙煎したいという、コーヒー好きのニーズにグッときそうなマシンです。さて、このほかにもIoTコーヒーマシンは気鋭のメーカーによって、いくつか登場しています。後編ではそれぞれの機器について紹介します。

ネスレのIoTコーヒーメーカー

コーヒー関連商品を全世界で展開しているネスレ社では、2016年3月から「Nespresso プロディジオ」というIoTエスプレッソメーカーの販売を開始しました。こちらはBluetoothで接続可能なスマートフォン連動型コーヒーメーカーとなっており、スマートフォンを介して抽出の量や時間を操作することができます。加えて、抽出用カプセルの残量が少なくなったとき、タンクに水を足す必要があるときなどを知らせてくれます。また、抽出用カプセルがなくなったら、新しいものをスマートフォンから注文できるのもIoTならでは。なお現在、本製品は日本からでも購入可能となっています。


一方、ネスレ社の日本法人であるネスレ日本でも、日本市場向けに2016年10月、IoTコーヒーメーカー「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i(アイ)」が発売されています。本製品はレッド、ホワイトのカラーが7,389円(税別)、プレミアムレッド、ピュアホワイト、ウッディブラウンが8,315円(税別)の5種類となっています。

機能としてはBluetoothで接続し、スマートフォンから濃さや泡立ちを調節して抽出することができます。そのほかにも、目覚まし機能や抽出時間を予約できる機能が搭載されており、マシントラブルが起きるとスマートフォンに通知する機能もあります。本製品の珍しいところは、コーヒーを入れるたびにポイントがたまり、ネスレの商品と交換可能なサービスが利用できる点です。コーヒー好きはもちろん、そうでないユーザーにとっても嬉しいサービスとなっているでしょう。


GOAT STORYの「GINA」

海外企業であるGOAT STORYでは、IoTコーヒーメーカー「GINA」を発売。見た目は普通のおしゃれなコーヒードリップメーカーですが、スマートフォンと連動させることで、適切な豆の量から抽出時間までわかりやすくガイドし、バリスタのように完璧な一杯を淹れることができます。


また、スペシャリティコーヒー豆の味を引き出すポアオーバースタイルのハンドドリップ、コーヒー豆のエキスを抽出する、フレンチプレスのようにじっくり淹れる浸潰法(しんしほう)、そして水や常温を使ってゆっくりとアイスコーヒーを淹れるコールドドリップなど、さまざまな淹れ方を選ぶことができます。加えて、自分好みの淹れ方をアプリに保存することも可能。

全自動ではなく、あえてハンドドリップで丁寧に淹れるスタイルを採用し、自分で淹れる楽しさを味わえるようになっています。ここでも、アナログ的な発想がIoTとマッチしているのです。

Spinn社のIoTコーヒーメーカー

サンフランシスコにあるスタートアップSpinn社でも、同名の「Spinn」というIoTコーヒーメーカーを販売しています。同社のCEOであるロデリック氏は、これまでの家庭用コーヒーメーカーについて、イノベーションが進んでいない古いものがそのまま使われ続けてきたと考えており、もっと美味しいコーヒーを飲めるようにとIoTコーヒーメーカーを作りました。本製品は自動で洗浄するシステムや、正確にコーヒー豆を挽くシステム、水圧と水温を適切に管理するシステムなどが実装されています。


また、スマートフォンと連動して操作できるのはもちろんですが、プロモーション動画を見ると、Amazon Echoにも対応していることが分かります。つまり、「Alexa、コーヒーを1杯煎れてくれ」と声をかけるだけで、スマートフォンすら使わなくても操作できるということになります。なんだか思いっきり「未来の家電」らしい製品です。
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なお、抽出した後のコーヒー豆のかすは、まとめて貯められていくように設計されています。これについて、ロデリック氏は「よかったら堆肥や美容のために再活用して欲しい」と述べており、ここにもアナログ的な発想が活かされています。どうやらIoTを発展させるためには、アナログ的な思考は欠かせないようです。

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