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今回は飲食業界におけるIoTの活用事例について考察してみます。

飲食業界におけるIoT化のメリットは主にふたつ。ひとつ目は店内オペレーションの高度化で、この事例としてはAWS IoTを利用し実現させている、株式会社あきんどスシローが有名でしょう。ふたつ目は接客サービスの向上です。飲食業界は激務と長時間労働が課題になっており、慢性的な人手不足に悩まされています。そこで、それを解決しようと飲食業界でもIoT化の動きが出てきたのです。


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テーブルをIoT化し、全自動化を実現

飲食店向けIoTで、期待値の大きい新サービスが2017年6月に開始されました。それが、ITベンチャーであるボクシーズ株式会社が運営するオーダーシステム「Putmenu」(プットメニュー)です。同システムの開発には、帝人、シャープ、シャープビジネスソリューション、ソフトバンク・ペイメント・サービス、日本マイクロソフト、東武トップツアーズといった有力企業が携わっています。

システムを利用するにあたっての準備としては、まず店舗側が帝人製の特殊な樹脂シート(注文電子シート)をテーブルの下に貼り付けておきます。これは電波制御しながらスマートフォンと通信する特殊機器で、テーブルのIoT化が実現するものです。次に客側は、スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、来店前にメニューを注文しておきます。あとは来店時にそのスマートフォンをテーブルに置くだけ。自動的に注文電子シートが厨房に情報を送り、料理がテーブルに運ばれてくるという仕組みになっています。

また、注文だけでなく決済もスマートフォンから可能。これによりクレジットカードや現金がなくても、各キャリア決済(「ソフトバンクまとめて支払い」、「ドコモケータイ払い」、「auかんたん決済」)、LINE Pay、PayPal、中国人観光客にとっては欠かせないであろうAlipay(支付宝)などを利用して支払うことができます。

システムの利用は従来の予約とは異なり、これまでのオペレーションを変える負担もなく、注文業務やレジ業務を削減できるという店舗側のメリットがあります。あわせて、来店客がそれぞれ利用するスマートフォンが店員の持つハンディターミナルの代わりになるため、設備投資の削減にもなるでしょう。
そのほかの店舗側のメリットとして、システムの専用アプリは12言語に対応しており、客側が外国語で注文しても店舗側は日本語でオペレーションが可能である点が挙げられます。わざわざ外国人スタッフを雇用しなくても、インバウンド対応を実現することができるのです。

ロボットと飲み友達になれるIoTサービス

次に接客オペレーションの高度化事例のひとつをご紹介します。株式会社ゲイトは都内を中心に、「くろきん」、「せかいち」、「かざくら」など飲食チェーン4ブランド・13店舗などの運営をしており、積極的にIoTを活用している企業のひとつです。

同社では全社員にiPhoneを支給しているほか、業務システム、情報共有・社内マニュアル、店舗のセキュリティなど他方面でデジタル化に注力しています。そうしたなか、同社は「くろきん神田本店」に「飲みニケーションロボット席」を開設しました。この「飲みニケーションロボット席」とは、スマホと連動するロボット「Sota」(ソータ)を客席に配置し、飲み友達にするというユニークなサービスです。

Sotaはヴイストン株式会社が展開する小型ロボット。今回のサービスでは、Sotaに株式会社ヘッドウォータースが手掛けるアプリ「SynApps」(シナップス)が実装され、定型文も登録されています。具体的には、客がコントローラアプリを使うと「はじめまして」などの基本的な挨拶から、ほめる、共感する、ダメ出し、店員さんに一言、といったカテゴリのなかから言葉を発話してくれるそうです。また、30字以内であれば自由に入力した文章を発声できるので、Sotaに内輪ネタを話させることもできます。

会話をするだけでなく、顔認識機能も搭載しているSotaは、登録済みの知っている顔があれば挨拶をしたり、その人の名前を呼んだりしてくれます。こうしてSotaが「常連さん」を認識しながら、将来的には顧客管理システムと連動させるそうです。


<参考・参照元>
居酒屋で卓上ロボットSotaと飲む!飲みニケーションロボットクラウド|株式会社ヘッドウォータース