×
最新の人気コンテンツ情報をまとめた
メールマガジンをお届けします

ページトップへ
インバウンドの盛り上がりにより、2016年には訪日外国人観光客の数が年間2,000万人を突破しました。東京オリンピック・パラリンピックによる追い風も予想されることから、政府(国土交通省、観光庁など)は、さらなる目標として4,000万人超えを目指しています。

とはいえ、現場の対応が追い付いておらず、もはや限界を超えているのも事実。とくにホテルはどこも満室で、日本人ですら予約が取りづらい状況になっています。こうした課題を受けて、ホテル業界でもIoT化が急務になっているのです。


急務となっている宿泊業界のIoT

ホテル業界向けにIoTソリューションを行っている企業のひとつ株式会社アルメックスでは、自動精算機や管理システムの開発を展開しています。IoT化でスマホからチェックイン・チェックアウトを行うことができれば、宿泊客はわざわざ並ばずに済みますし、ホテルのスタッフも少人数で対応できるようになるでしょう。

同社はこのIoTによるローコストオペレーションを、ホテルはもちろん民泊やレジャーホテル、旅館や簡易宿所などに至るまで普及させようと取り組んでいます。
また、これを実現するためホテル向けにIoTサービス用ハードウェア(センサーなど)、およびソフトウェアの企画開発を行っているConnected Design株式会社と共同し、スマートフォンを使って宿泊施設の設備をコントロールするという実証実験も展開中。その代表的なものが、スマートフォンと連動して鍵の開閉を行うスマートロックです。これにより、簡易宿泊所や民泊などでも、低コストで安全性を確保できるようになるとされています。

一方、長崎県佐世保市にあるテーマパークで知られるハウステンボスは、カウンターの受付から掃除に至るまで、ほとんどの業務をロボットが行う「変なホテル」を展開し、大きな話題を呼んでいます。人間型ロボットと恐竜型ロボットが受付を行っている点は、さすがはエンターテインメント業界といったところ。今後は、こうした無人ホテルも増えてくるのでしょう。

関連記事:Pepperを中心に接客ロボットが急増中!!

IoTに特化した「& AND HOSTEL」

IoTに特化したホテルとして注目度急上昇中なのが、「& AND HOSTEL」(アンドホステル)。IoTを体験できるホテルは日本にもありますが、ここで体験できるIoTデバイスはなんと11種と、これには「日本初のスマートホステル」と呼ばれるのも納得です。同ホテルは、2016年8月に福岡でオープンした後、東京の浅草と上野にもオープンし、現在3店舗を展開しています。

IoTデバイスを体験できる部屋を予約すると、チェックイン時にフロントで渡されるのはルームキーやカードではなく、部屋専用のスマートフォンになります。このスマートフォンはメイン画面に6つのボタンがあり、これ1台で部屋のIoTデバイスをコントロールできるのです。
部屋のドアの前で「DOOR」ボタンを押すと、カギが解除、カギの開閉と連動して部屋のライトも自動で点灯・消灯します。次に「REMOCON」ボタンを押すと、テレビとエアコン、空気清浄機、照明のコントロールができます。また、「ROOM SERVICE」ボタンを押せばタオルや歯ブラシなどルームサービスを頼むことができますし、「BOCCOに聞く」ボタンを押すと部屋にいるコミュニケーションロボット「BOCCO」が、ボイスメールを音声で読み上げてくれるのです。このほかにも、好きな音楽とアロマで心地よい眠りに誘う「NIGHT MODE」ボタン、設定した時間に音や光などで起こしてくれる「ARALM」ボタンなどがズラリ。

泊まることそのものが観光になるという画期的なこの「&AND HOSTEL」。アプリ開発には、ソニー、オムロン、フィリップス・ライティング・ジャパンなどの企業や、九州大学、NPO法人などが関わっています。宿泊客には外国人観光客も多いだけに、日本のIoT技術をアピールする場としても最適な空間といえるでしょう。