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2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。期待が膨らむ反面、テロの不安も常につきまといます。東京五輪招致委員会が発表した計画書では、セキュリティ要員の数は約5万人。内訳としては、約2万1,000人の警察官、約1万4,000人の民間警備員、約6,000人の消防隊・救急隊が会場周辺に配置されます。なかでも、注目されているのは東京五輪のオフィシャルパートナーにもなっているセコムの動きです。

1964年と2020年の東京五輪で警備を行うセコム

どの企業にとってもオリンピックは特別な祭典ですが、セコムにとっては一層別格の存在。なぜなら、1964年に開催された東京五輪でも警備を担当し、この実績が同社発展の礎となったからです。

同社は1962年、日本で初めて警備サービスを展開する「日本警備保障株式会社」として設立されました。当時の日本には、まだ警備にお金を払うという発想がなかったため、設立当初は仕事がなかなか取れずに苦労の連続であったそうです。しかし、東京五輪の開催において代々木にある選手村の警備を受注したことで知名度が急上昇。以後、警備サービス業というニュービジネスが日本でも認知されるようになりました。

2020年東京五輪ではITを駆使してテロ対策

初めての東京五輪から半世紀を経て、セコムは2020年大会でも再び警備サービスを担います。しかも、今回投入するのは最先端ITを活用したセキュリティ機器。そもそもITはセコムの得意分野だといえます。

同社はアナログな警備保障では限界があると考え、いち早く機械警備分野を開拓。センサー機器や監視カメラなどを配備し、異常発生時に出動するという今では当たり前になっている警備システムを構築してきました。近年では、集積される警備関連のビッグデータをロボット、防災、医療分野など新しいセキュリティサービスにITを活用しているそうです。

飛行船からドローンまで、新技術が次々に登場

ここで、セコムのテロ対策として注目される新技術3つをご紹介します。

(1)係留型セコム飛行船
セコム飛行船は世界初の民間防犯用飛行船で、2016年2月に開催された東京マラソンで初登場し、ゴール地点の東京ビッグサイト上空70メートルに待機しました。その全長は15メートル、最大直径は4メートルで、ガソリンを動力源として無人で動き、最大時速50キロで2時間飛べます。飛行船の底部に搭載された複数の高精細カメラで地上の様子を広域で撮影し、人の服装から車のナンバーまで識別が可能。また、併載された熱画像カメラで夜間の監視もでき、この飛行船が“空の目”となり不審者を探知します。もし、立ち入り禁止区域で人を感知した場合、自動的に真上に移動して撮影し、即座に警察に映像を送信することができるのです。

(2)セコムドローン
ドローンを使った民間警備サービスとしては、こちらのセコムドローンも世界初。大きさは幅・奥行が57センチ、高さが22.5センチで、一般のドローンに比べ安全性を考慮しプロペラに防具が付き下向きになっているのが特徴です。例えば、契約した建物の敷地内に不審者が侵入すると、センサーが感知して敷地内にいるドローンに位置情報を伝達します。さらに自動で飛び立ち不審者を追尾、搭載されたカメラで容姿や車種の情報を送信し、警備員が駆け付ける仕組みになっています。

(3)ウォークスルー顔認証システム
カメラの前を通り過ぎるだけで、事前に登録された人の顔をコンピューターが識別し、建物内の入退室を顔認証で管理できるシステムです。歩いている状態や、あらゆる角度からの顔認証が可能。五輪では選手村などで不審者の侵入を阻止することや、空港などで国際手配犯の入国を阻止するといったことが期待されています。

(4)ウェアラブルカメラ
ウェアラブルカメラは、警備員の胸に装着されたカメラが現場で事件や事故など発生した際に、撮影した映像をリアルタイムで警察本部のモニターに映し出すことができます。

以上のような新技術の活用でテロを未然に防ぎ、東京オリンピック・パラリンピックが無事に終了することを願っています。


<参考・参照元>
民間防犯用の飛行船として世界初の「セコム飛行船」など 「東京マラソン2016」で最新セキュリティシステムを提供 約3万7000人のランナーの「安全・安心」を見守る|報道資料 2015年度版 - 03月25日|セキュリティ(防犯・警備)のセコム
民間防犯用としては日本初の本格的な飛行船 「セコム飛行船」を開発 上空から地上を俯瞰し、迅速で的確な防犯・防災対応を実現|報道資料 2014年度版 - 12月24日|セキュリティ(防犯・警備)のセコム
世界初、民間防犯用の自律型小型飛行監視ロボット 「セコムドローン」のサービス提供を開始 改正航空法の施行に伴う承認取得、12月11日からサービス開始|報道資料 2015年度版 - 12月10日|セキュリティ(防犯・警備)のセコム
立体顔画像を使った顔認証システム 「ウォークスルー顔認証システム」を販売開始 データセンターなど重要施設での稼働が開始 |報道資料 2014年度版 - 12月26日|セキュリティ(防犯・警備)のセコム

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