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最近、よくニュースで耳にするようになった「オムニチャネル」。店舗やイベント、ネットやモバイルなどのチャネルを問わず、あらゆる場所で顧客と接点をもとうとする戦略のことをいいます。積極的に進めている企業もあれば、追いつけていない企業もあります。まだ日本では少ないですが、海外の事例から考えるとBluemixはこのオムニチャネルでも力を発揮しそうです。

スマホの普及で進む「オムニチャネル」

「オムニチャネル」という言葉は、なぜここ最近急速に広まっているのでしょうか。その疑問に対する答えとしては、スマートフォンの普及によってショッピング環境が急変したから、といえます。

かつてネット通販を行うときは、家やオフィスにあるパソコンを利用していました。しかし、今はスマホがあるため、外からでもショッピングが可能です。そうなると、リアルな実店舗とインターネット通販の境界がなくなってきます。

仮に、実店舗である家電量販店に行ったものの、お目当ての商品がなかったとします。しかしオムニチャネル化が進んでいれば、その量販店のネット通販にアクセスして在庫の有無をチェックし、購入することができます。量販店にとっても、顧客の機会損失を避けて成約に結びつけることができるため、双方にとってメリットがある仕組みとなっています。このオムニチャネルを強力に進めている家電量販店がヨドバシカメラです。

ヨドバシカメラの凄すぎるオムニチャネル戦略

ヨドバシカメラでは、各店舗とネット通販の価格を連動させて販売しています。つまり、来店前に価格と在庫情報を確認できます。そのままネットで買ってもいいし、店舗に出かけて買ってもいい。ユーザーの都合に合うように、店側が最大限に環境を整えているのです。店舗にない商品はネットで注文でき、各店舗で受け取ることができます。しかも購入の際に添付されるポイントは店舗でもネットでも利用可能。

こうしたオムニチャネルが奏功し、ヨドバシカメラはネットの売上だけで、2015年12月期に前期比25.6%増の1000億円に迫る売上を達成しました。ヨドバシカメラでは、店舗でもネットでも日本全国即日・翌日配達サービスを展開しており、Amazonを脅かすほどの存在になるのではないかと、今や各業界が注目する存在となっています。
<参考・参照元>
ヨドバシカメラ、ECと店舗のサービスをほぼ統合。オムニチャネル対応サービスを拡充 | ネットショップ担当者フォーラム
ヨドバシカメラが1000億円に迫るなど、ネット通販企業が躍進【通販売上TOP300調査】通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

国内のオムニチャネルはまだ黎明期

ヨドバシカメラはあれだけ多店舗展開し、商品点数も膨大なのに、ネットと実店舗を連動させています。これはまさに驚異的なことで、従来なら不可能とされてきた分野です。それだけオムニチャネルを実現するためにIT部門を強化させていることが伺えます。

実際、その他の家電量販店でここまでのクオリティを実現できているところはまだありません。他の業界を見渡してみても同様で、セブン&アイ・ホールディングスが「omni7」(オムニセブン)を展開している以外は、ほとんど進展が見られません。国内のオムニチャネルはまだ黎明期といえるでしょう。
<参考・参照元>
セブン&アイ、新通販サイト「omni7(オムニセブン)」を11月にオープン ー グループの通販を統合 | Shopping Tribe

Bluemixがオムニチャネルを推進している海外事例

海外では、Bluemixがオムニチャネルを推進する起爆剤になっている事例も出てきています。イギリスのドラッグストアBootsは2016年、小売向けのアプリ「Sales Assist」を導入しました。このアプリは、IBMがAppleと提携して開発されたものです。

このアプリを使うことで、販売スタッフはiPadを使って顧客に製品情報やレビューを見せることができるほか、店内や近くの店舗で特定の製品があるかどうかを探したり、翌日配達の発注をすることができます。

同時にIBMのクラウドプラットフォーム「Bluemix」を利用して、Sales Assistと自社で利用している他のアプリケーションやデータを結びつけています。これまで困難だったオムニチャネル化が進んだ事例と言えます。
<参考・参照元>
IBM MobileFirst for iOS Sales Assist App for Retail Associates - Japan|IBM
英ドラッグストア大手のBoots、アップルとIBMの提携による販売支援アプリを導入|ZDNet Japan

自社で各店舗や全商品の管理と連携を行おうとすれば、膨大な作業時間、システム構築費、維持費がかかります。ほとんどの小売店でオムニチャネル化が進んでいないのも、こうした問題があるからでしょう。しかしクラウドサービスの利用が進めば、こうした課題を一挙に解決することが可能になります。Boots社のような事例は、今後日本国内の小売店でも増えてくるのではないでしょうか。

なお、Bluemixにはフリートライアルもあるので、興味がある人は気軽にチャレンジしてみてください。
IBM developerWorks 日本語版 : IBM Bluemix|IBM