×
最新の人気コンテンツ情報をまとめた
メールマガジンをお届けします

ページトップへ


FinTechにおけるBluemixの影響力が向上しています。けん引しているのは、マネーツリーの「MT LINK」。預金通帳やクレジットカード明細を一括管理できる便利なアプリです。採用する金融機関も増加し続けています。

地方銀行でのBluemix利用拡大を図る

現在IBMはBluemixなどのクラウドサービスやAPIエコノミーを積極的に展開し、キープレイヤーとしての地盤固めを進めています。中でも注力しているのがFinTechです。とくに資本力に限りがあり、組織改革や設備投資がしにくい地方銀行を重視しています。

「Bluemix、FinTechを巡るトレンドあれこれ」でも述べましたが、昨年10月、日本IBMと日本情報通信は、アプリ開発を促進する団体「地方銀行向けBluemixコンソーシアム」の設立を発表。FinTechを推進したい地方銀行や、システム開発会社にコンソーシアムへの参加を呼びかけました。これ以降、コンソーシアムへの参加を検討している地方銀行は増えているようです。

そして、今回注目したいのは、IBMと同じく足並みをそろえて地盤固めをしているマネーツリーです。同社が開発した「MT LINK」こそ、FinTechにおける地盤固めの推進役といえるからです。

金融データを一括管理できるMT LINK

MT LINKは、国内約2,500社以上の銀行口座(個人、法人)、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの金融データを一括管理できる便利なアプリです。他社の情報をすべて1本のAPIにまとめたことで、これらが実現しています。

さらに、このAPI連携を活用することで会計事務所のソフトなどとも連携できます。これにより、確定申告や決算処理などもはるかにスピーディーにできるようになっています。もちろん、FinTechの本命である金融機関ともAPI連携を可能にしています。これを実現しているのがIBMのBluemixで、セキュリティやクラウド運営の面で下支えしています。

マネーツリーのMT LINKとIBM Bluemixが提携したのを機に、これ以降ウェルネット、freee、Payward Japan、メリービズ、レジュプレスなどが相次いでAPIエコノミーへの参加を表明しており、国内FinTechの地盤固めが加速しました。そういった意味でも、MT LINKの動きに注目しておくと、FinTechにおけるBluemixの重要性や存在感も見えてきます。

メガバンクが採用、そして地方銀行にも波及

今年2月、MT LINKはみずほ銀行のスマホアプリ「みずほダイレクトアプリ」に採用されることが発表され、4月から「一生通帳 by Moneytree」の機能が追加されました。これまでは、ユーザーはみずほ銀行の口座だけを見ていたわけですが、今ではMT LINKが提供する金融機関(銀行、クレジットカード、証券口座)の閲覧もできるようになっています。ユーザーにとっては、利便性が飛躍的に向上したことになります。

同時に意味があるのは、みずほ銀行というメガバンクが、マネーツリーという設立10年未満のスタートアップの技術を採用したことです。こうした提携はもちろん国内初。閉鎖的な業界の代名詞だった金融業界で、このようなことが起こることは以前ではあり得ませんでした。まさにFinTechならではの金融革命の一端といえます。

そして、この動きは地方銀行にも波及しています。11月、MT LINKは池田泉州銀行(大阪府大阪市)の「バンキングアプリ」でも採用されたことが発表されました。みずほ銀行のユーザーと同様に、多くの金融データを閲覧できるようになります。

Bluemixにはフリートライアルもあり

以上の流れから見て、MT LINKを採用する金融機関は今後ますます増えるものと思われます。ユーザーはもちろん便利、銀行はアプリ開発・管理費が削減でき、マネーツリー&IBM陣営は利用者が増大する。まさに「三方良し」のビジネスモデルです。

そして、MT LINKの強力な後ろ盾となっているのが、クラウドサービスIBM Bluemixです。Bluemixはその汎用性と簡易な操作性が高く評価されており、メガバンクのような巨大金融機関から、スタートアップまで幅広く利用されています。フリートライアルもあるので、興味がある人は気軽にチャレンジしてみてください。

IBM developerWorks 日本語版 : IBM Bluemix