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海外進出や観光客誘致に必須となる英語ですが、日本の場合は島国という地理上、歴史的に見ても英語を学ぶ機会や必要性が少なかったことや、英語と日本語の語順の違いが大きいことなどから、英語は日本人にとってマスターしにくい言語のようです。

そんななか、AIの技術を活用した自動翻訳や学習機能が登場し、英語学習の進展にも希望の光が見えてきました。
AIの技術は日本と海外の間に横たわる言葉の壁を崩せるでしょうか。


日本人の英語の実力とは?

2020年、戦後最大といわれる英語教育の改革が行われます。この年を最後に大学入試センター試験は廃止となり、同年、新共通テストが始まります。この共通テストでは、英語について「聞く」「読む」に加え、「話す」「書く」の二つが加わり、4技能で評価されるようになります。また、同年より英語の早期教育が推進され、小学校3年生から必修化、小学校5年生から正式教科となります。
日本の「英語力」は、アジア各国と比較してどの程度なのでしょうか。世界最大の国別英語能力指数レポート「国別英語能力指数 EF EPI 2016」によると、日本の英語力は35位。昨年の30位から5位下がっていて、調査開始からの過去6年間で低下傾向にあるといえます。私立の教育機関であるEFの教育部門常務取締役であるDr. クリストファー・マコーミック氏は、特にビジネスの中心となる40代の英語力の低さを挙げ、グローバルなチャンスを逃しかねない、と指摘しています。

<参考・参照元>
日本の英語力、世界35位に下落 - 東京五輪を前に今やるべきこととは

AIで進化する自動翻訳

とはいえ、アジア1位(全体6位)のシンガポールや、2位(全体12位)のマレーシアは、歴史的に大英帝国とのつながりが深いため、日常的に英語を使う機会が多くあります。そういった国と比べると、日本は環境面で大きなビハインドがあるのも事実。しかし、自動で翻訳してくれるツールがあればそうした埋めがたい差を解消できるかもしれません。
例えば、米Google社では脳の神経回路をコンピュータでシミュレーションした数学モデル「ニューラルネットワーク」に基づく新しい機械翻訳システムを公開しました。従来は文章をパーツごとに翻訳していましたが、新しい翻訳システムでは文章を1つの文全体として翻訳するため、文脈にあった訳語を選びやすくなります。自動的に学習するため、使えば使うほど精度が高まるということで今後も期待できそうです。Google翻訳のWebサイトやAndroid/iOSアプリから無料で利用可能です。
<参考・参照元>グーグル翻訳が大進化! 高評価続々も、まだ途上
また、米Microsoft社でも機械翻訳サービス「Microsoft Translator」の音声翻訳サービスにニューラルネットワークを導入。日本語のテキスト翻訳にもニューラルネットワークを導入しました。
<参考・参照元>「Microsoft Translator」がニューラル ネットワーク導入

AIで英語学習!

自動翻訳が進化すれば言語学習は必要ないと思われるかもしれませんが、自分の国や相手の国を理解するためには言語の学習が必要不可欠。多言語を話すと脳が活性化されるという研究結果もあります。こうした魅力から語学を学習する楽しさを感じている方も多いことでしょう。
そんな言語学習者のためにもAIは活躍しつつあります。

  • 友達のように英語で話せるロボット「Musio」
米AKA社は人工知能(AI)ロボット「Musio」の日本での発売を開始しました。Musioは、会話をすることでユーザーの趣味、嗜好などを学習したり、500万種類以上の感情に変化をもたらすことができるという、最先端の人工知能技術による会話と感情の最先端エンジンを搭載しています。Musioに話しかけると会話に適したフレーズで返してくれるので友達感覚を楽しみながら英語を学ぶことができます。
英語学習ロボットとして単語カードや絵本のなどの教材の他、学研と開発した教材も用意されています。ロボットのサイズは220(高さ)×168(幅)×85(奥行)mm。胸に抱えられる大きさで、将来的には着せ替えもできるようになります。



  • 日々の記録で英語力アップ!「Feelnote(フィールノート)」
また、サマデイ社はオンライン総合辞書「weblio」を運営するウェブリオ社と協働で、サマデイが開発するオンライン学修ポートフォリオ「Feelnote(フィールノート)」に英語学習AIを搭載することを発表しました。日々、日常的に活動記録を蓄積・言語化すると、AIが内容についてフィードバックし、ユーザー
とコミュニケーションをとって英語学習に必要な4技能を向上させることができます。


このようにみていくと、AIには自動翻訳のように「立ちはだかる障害を乗り越えるのを助けること」と、英語学習ツールのように「人の能力を伸ばすこと」という役割が期待されています。AIというと昨今、「人間の仕事がAIに奪われてしまう」と言われることも多く、不安に駆られている方も多いかと思いますが、一方でAIは人間を助け、育てることにおいても活躍してくれる存在だ、という見方も必要なのではないでしょうか。今後のAIの進化に期待したいところです。

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