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NECがIoT戦略を加速させています。「NEC、IoTで『つながる工場』『つながる製品』を目指す」でも述べましたが、同社では数年前から「ものづくり共創プログラム」をスタートさせ、1000社以上の企業や工場が会員になっています。こうしたユーザーを集めて、毎年50以上の研究会や勉強会、見学会などを開催。これらの取り組みによってIoT戦略の基盤を築きました。そして今、IoTプラットフォームを作り上げ、さらに攻勢をかけようとしています。

群雄割拠のIoTプラットフォーム

経済成長が鈍くなっている日本にとって、IoTに大きな期待を寄せている企業はかなりあります。そこで各社がしのぎを削っているのが、プラットフォーム作りです。プラットフォームを確立すれば、それを多くの企業が利用するようになります。これによって影響力はグンと高まります。

例えば、さくらインターネットは、「さくらのIoT Platform」開始を発表。また、経済産業省が、異なるスマート工場でも共通で使えるOS育成に乗り出しています。
参考:IoTのプラットフォーム整備、本格化の兆し

一方海外では、ドイツが国策で「インダストリー4.0」を推進し、スマート工場の普及を行っています。さらに、クラウドの巨人であるAmazonも、「AWS IoT」というプラットフォームをローンチしました。IoTプラットフォームは、国内外でまさに群雄割拠という様相を呈しています。

幅広い業種・業態に活用できるIoTプラットフォーム

こうした状況の中、NECもIoTプラットフォーム「NEC the WISE IoT Platform」を発表しました。これは、昨年7月に発表したIoTアーキテクチャ5層モデルをより発展させたもの。顧客企業がIoTを導入しようとしたとき、その実証環境の立ち上げから本番環境への移行を手軽に実現してくれます。

ひとつ目の特徴は、効率的なデータ収集基盤とAIなどの先進的分析エンジンを活用できること。センサーやデバイスから収集したデータを、IoTデータ収集基盤でデータベース毎に整形して蓄積。その後、各AIエンジンに合わせて分析しやすいフォーマットに変換します。これにより効率的かつ高速にデータを処理することができるわけです。なお、AIエンジンは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を使っているほか、他社のAIエンジンも組み合わせて、さまざまな目的に応じて使うことができます。

ふたつ目の特徴は、ビルディングブロック構造による素早いシステム構築です。IoTシステムに必要なものは、ソフトウェア、AIエンジン、サービス、APIなど多岐に分かれています。全体をまとめたパッケージとして提供することもできますが、そうすると非常に重たいサービスになってしまいます。そこで、それぞれビルディングブロックとして提供することにしています。これにより、目的に応じて自由に選択し、IoTアーキテクチャの各層に配置することができるわけです。新規ビジネスの立ち上げなどスモールスタートにもってこいです。NECでは、このIoTプラットフォームは、企業や社会インフラなど幅広い業種・業態に活用できると考えています。
出典:NEC、IoT基盤『NEC the WISE IoT Platform』を確立

IoTを社会インフラに活かす取り組み

NECがIoTを社会インフラに活かそうという取り組みは、すでに始まっています。そのひとつが「川崎エコタウンにおけるIoTを活用した資源循環システム高度化に向けた実現可能性調査」です。この事業は、環境省の「平成28年度低炭素廃棄物処理支援事業補助金(エコタウン低炭素化促進事業)」の採択を受けて実施されるもので、IoTの活用により廃棄物処理・リサイクル業界の低炭素化を目指す取り組みです。事業期間は2016年度~2017年度。NECのほか、川崎市、株式会社中商、一般社団法人資源循環ネットワークと共同で実施していきます。事業内容(主な調査・検討内容)は以下のとおり。
・IoTを活用した産業廃棄物等収集運搬システム最適化
・産業廃棄物からの資源回収高度化及び低炭素化
・産業廃棄物処理におけるIoT活用方策の検討
・川崎エコタウン全体での低炭素化効果検証
・環境産業の創出等による地域活性化効果検証

実施団体のうちNECがIoTのシステム部分を担当。街中の気温や車のスピード・騒音等のデータをセンサーで収集して街の状況を「見える化」する実証を行っていきます。その他、産業廃棄物用の回収ボックス等にセンサーを取り付け、容器内に溜まった産業廃棄物等の量や容器の設置場所等の大量の情報をリアルタイムに収集・分析し、最適な回収ルートを収集事業者に伝達するシステム作りなども目指しています。
出典:NEC、川崎エコタウンでIoTを活用した資源循環高度化の調査事業を実施

IoT戦略を加速させるNECの取り組み。今後も要注目です。